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QBプレスコットが「チャンピオンシップに導いてくれる」とカウボーイズEVPジョーンズ

2024年05月08日(水) 11:07


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Michael Ainsworth】

ダラス・カウボーイズとクォーターバック(QB)ダック・プレスコットとの間で契約延長が成立していないことから、チームがプレスコットをポストシーズンの失敗を乗り越える長期的な解決策として見ているのかという疑問が生じている。

“Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)”に出演したカウボーイズの取締役副社長(EVP)を務めているスティーブン・ジョーンズは、チームのみんなはプレスコットが頂点に導いてくれると信じているとホストのアダム・シャインに語り、次のように述べた。

「もちろんだ。私はダックがチームをチャンピオンシップに導けると確信している。彼はすべてのことを正しい方法で取り組んでいる。彼は間違いなくこのフットボールチ—ムのリーダーだ。オフシーズン中もみんなのモチベーションを維持したのは彼だ。彼はみんなにワークアウトをさせて、優勝するために必要なすべてのことをさせている。ただ、時々、その古い横長のフットボールが思い通りに転がらないこともある。ポストシーズンでは厳しい局面や厳しい試合もあった。でも、われわれは3年連続で12勝している。これは3年間でのチームの成績としてはトップレベルだと思う。われわれはゴールリングの近くにいる。バスケットボールの用語を借りれば、あとはそこに飛び込んで、ダンクシュートを決めるだけだ。われわれは常にリングの近くを行ったり来たりしている。とにかく、われわれは仕事を終えなければいけない」

カウボーイズは過去3シーズンすべてでNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区優勝を果たしてプレーオフに進出しているが、毎回プレーオフで敗退している。カウボーイズが実際に“ゴールリングの近くを行ったり来たりしている”かどうかは議論の余地がある。もしこのゴールリングがスーパーボウルのことを指すのであれば、ダラスは現在、スリーポイントラインからシュートを放っているようなものかもしれない。

よく知られているように、カウボーイズは1995年シーズン以来、NFCタイトルゲームに進出していない。2000年以降、カウボーイズはポストシーズンで4勝10敗だ。

これはあくまでチームの成績であり、プレスコット個人の成績ではない。これまで5回のポストシーズン進出を果たしているプレスコットが、そこで最高のパフォーマンスを発揮できていないのは事実だが、失敗がすべてプレスコットの責任とは言い切れない。たとえば、昨シーズンのグリーンベイ・パッカーズに大敗した試合ではカウボーイズディフェンスが相手を止められず、カウボーイズオフェンスが得点できなかったポゼッションがことごとく強調された。

カウボーイズのオフシーズンについては、動きが少ないことに関する懸念が巻き起こっている。カウボーイズの将来の契約と現在のコミットメントを考慮すれば、オーナーであるジェリー・ジョーンズの“オールイン”という発言にもかかわらず、カウボーイズが大きな動きを見せないのは驚くべきことではない。しかし、その動きの不足と改善の欠如は、カウボーイズにとって重要なシーズンにおいて、プレスコット、ヘッドコーチ(JC)マイク・マッカーシー、そしてチーム全体に、少ないリソースでより多くを達成しなければならないというプレッシャーを高めている。

【KO】