2024年シーズンはAFC北地区のチームが最も厳しいスケジュールに直面
2024年05月08日(水) 11:31NFLの2024年シーズンにおけるスケジュールが発表されるのを待つ中で、すでに分かっている要素、つまりスケジュールの強度について見てみよう。
2024年における各チームの対戦相手はすでに決まっているため、それぞれの試合の日程が不明である一方で、対戦カードは分かっている状態だ。
以下のランキングは、『NFL Research(NFLリサーチ)』によって提供された、2024年シーズンを迎えるにあたってスケジュールが最も厳しいチームから最も易しいチームまでを順位づけしたものだ。
ランク | チーム | スケジュールの強度 | 対戦相手の勝率 |
1位 | クリーブランド・ブラウンズ | 158-131 | 0.547 |
2位 | ボルティモア・レイブンズ | 155-134 | 0.536 |
3位 | ピッツバーグ・スティーラーズ | 154-135 | 0.533 |
4位タイ | ヒューストン・テキサンズ | 152-137 | 0.526 |
4位タイ | グリーンベイ・パッカーズ | 152-137 | 0.526 |
6位タイ | ニューヨーク・ジャイアンツ | 149-140 | 0.516 |
6位タイ | バッファロー・ビルズ | 149-140 | 0.516 |
8位タイ | ジャクソンビル・ジャガーズ | 148-141 | 0.512 |
8位タイ | ラスベガス・レイダース | 148-141 | 0.512 |
8位タイ | ニューイングランド・ペイトリオッツ | 148-141 | 0.512 |
11位 | デトロイト・ライオンズ | 147-142 | 0.509 |
12位タイ | ロサンゼルス・ラムズ | 146-143 | 0.505 |
12位タイ | サンフランシスコ・49ers | 146-143 | 0.505 |
12位タイ | ダラス・カウボーイズ | 146-143 | 0.505 |
12位タイ | ニューヨーク・ジェッツ | 146-143 | 0.505 |
16位タイ | シンシナティ・ベンガルズ | 145-144 | 0.502 |
16位タイ | ワシントン・コマンダース | 145-144 | 0.502 |
16位タイ | ミネソタ・バイキングス | 145-144 | 0.502 |
16位タイ | カンザスシティ・チーフス | 145-144 | 0.502 |
20位 | デンバー・ブロンコス | 143-146 | 0.495 |
21位タイ | インディアナポリス・コルツ | 142-147 | 0.491 |
21位タイ | フィラデルフィア・イーグルス | 142-147 | 0.491 |
21位タイ | テネシー・タイタンズ | 142-147 | 0.491 |
24位タイ | アリゾナ・カーディナルス | 141-148 | 0.488 |
24位タイ | シアトル・シーホークス | 141-148 | 0.488 |
24位タイ | マイアミ・ドルフィンズ | 141-148 | 0.488 |
27位タイ | タンパベイ・バッカニアーズ | 138-151 | 0.478 |
27位タイ | ロサンゼルス・チャージャーズ | 138-151 | 0.478 |
29位タイ | カロライナ・パンサーズ | 135-154 | 0.467 |
29位タイ | シカゴ・ベアーズ | 135-154 | 0.467 |
31位タイ | ニューオーリンズ・セインツ | 131-158 | 0.453 |
31位タイ | アトランタ・ファルコンズ | 131-158 | 0.453 |
まず、スケジュールの強度は対戦相手の前シーズンの成績のみに基づくため、完ぺきな指標ではないことを認めておこう。スケジュールの強度はチームが1シーズン前の結果に至った経緯(すなわち、ケガなど)や、オフシーズンにおける改善などを考慮していない。また、各チームの将来のシーズンがどうなるかについてもほとんど言及していない。
例えば、フィラデルフィア・イーグルスは2023年シーズンを迎えるにあたって最も厳しいスケジュールが組まれているとされていたものの、2017年以降にそのような状態でプレーオフに進出した2つ目のチームとなった。イーグルスがシーズン終盤に調子を崩したのは、対戦相手の過去の成績よりも、ケガや一貫性のないプレーに起因していた。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区に属するアトランタ・ファルコンズは昨シーズンを迎えるにあたって最も楽なスケジュールが組まれているとされていた。ファルコンズは7勝10敗でプレーオフ進出を逃している。2020年以降では、同率を含め、スケジュールの強度が低い5チームのうち3チームがポストシーズンに進出している。2023年のファルコンズと2022年のワシントン・コマンダースは例外だった。
薄っぺらな指標に基づいて大それた予測を立てない限り、スケジュールの強度を詳しく見ることは、来たるシーズンを見通すためのシンプルで楽しい方法だと言えよう。
NFLはシーズンごとの入れ替わりが激しいことを誇りとしており、それはスケジュールにも織り込まれている。地区優勝を果たしたチームが同じく地区優勝を果たしたチームと対戦するため、あるシーズンに躍進したチームは次のシーズンに厳しい相手と戦うことになる。例えば、13番目にスケジュールの強度が低い状態で2023年シーズンを迎え、NFC北地区制覇を成し遂げたデトロイト・ライオンズは、2024年シーズンに11番目に厳しいスケジュールが組まれている。
また、前シーズンにプレーオフに進出したチームとの試合数に基づいて、スケジュールをさらに細分化することもできる。繰り返しになるが、これは将来の結果を判断するための指標ではなく、チームがプライムタイムや単独の試合に何試合出場するかに影響する可能性がある、単純な事実だ。
ボルティモア・レイブンズは2023年シーズンにプレーオフ進出を果たしたチームと10回対戦することになっており、どのチームよりも1回以上多い。
◆レイブンズ(10回):ブラウンズ(2回)、スティーラーズ(2回)、イーグルス、ビルズ、チーフス、カウボーイズ、テキサンズ、バッカニアーズ
◆ベンガルズ(9回):ブラウンズ(2回)、スティーラーズ(2回)、レイブンズ(2回)、イーグルス、チーフス、カウボーイズ
◆49ers(9回):ラムズ(2回)、ライオンズ、カウボーイズ、チーフス、パッカーズ、ドルフィンズ、ビルズ、バッカニアーズ
◆カウボーイズ(9回):イーグルス(2回)、レイブンズ、バッカニアーズ、テキサンズ、ライオンズ、ブラウンズ、スティーラーズ、49ers
【RA】