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テキサンズ復帰の可能性を残すJ.J.ワットに「いつでも電話をかけられる」とライアンズHC

2024年05月08日(水) 11:51

J.J.ワット【AP Photo/Eric Christian Smith】

ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズは自分が”どうしても必要としている”場合に限り、J.J.ワットがチームに復帰する可能性を示した。

ライアンズHCがワットの電話番号を削除することはそうそうないだろう。

現地6日(月)、“SportsRadio 610(スポーツラジオ610)”に出演したライアンズHCは、ホストのショーン・ペンダーガストに「J.J.が準備できていると言ってくれたのはすごくうれしい」と話している。

「彼が必要になった時には、いつでも電話をかけられる。依頼の電話をかける必要が出てくるかもしれないから、可能性を残してくれていることはありがたい」

ワットはテキサンズで10年間プレーした後、最後の2年間のプロ生活はアリゾナ・カーディナルスで過ごし、2022年のシーズン終了時に引退した。テキサンズはすでに昨シーズン、この伝説的なパスラッシャーをリング・オブ・オナーに迎え入れている。

どのような状況になればワットに電話をかけるか、と聞かれたライアンズHCは巧みに具体的な回答を避けた。

ライアンズHCは笑いながら「今すぐ彼を必要としている!」と答えている。

「今その電話をかけないと。J.J. ワットが準備できていれば、私も準備できている」

この時期の話としては微笑ましい限りだ。1年以上のブランクがあるワットの復帰能力を疑う者はいないが、もしテキサンズがこの殿堂入り確実な選手を必要とする事態になったら、チームの状況は恐ろしいほど悪化しているということだろう。

テキサンズはオフシーズンにディフェンスの強化に力を注いだ。ラインバッカー(LB)ダニエル・ハンターに高額の契約を提示し、ディフェンス内側にはディフェンシブタックル(DT)デニコ・オートリーを追加している。ディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・アンダーソンJr.が2024年に期待通りの成長を遂げ、ハンターが健康を維持できれば、テキサンズのパスラッシュは脅威となるはずだ。

ライアンズHCは今後8カ月間、ワットに電話をかけることを真剣に検討することはないだろう。しかし、本当に緊急事態に陥った際に、将来の殿堂入り選手が電話に出てくれるという安心感は、あるに越したことはない。

【R】