NFLチーム研究所シーズン2:Week 4 - ワシントン・レッドスキンズ
2017年12月30日(土) 09:16
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現在のレッドスキンズは1932年にボストン・ブレーブスとして創設された。当時にホームとしたのは現在アトランタを本拠とするMLBボストン・ブレーブスが拠点にしていた野球用スタジアム、ブレーブス・フィールドだった。
チーム名もMLBブレーブスに由来していたが、最初のシーズンに出た損失により、翌1933年にオーナーが4人体制からジョージ・P・マーシャルのみとなると、ホームスタジアムは同じボストンのフェンウェイ・パークへと移された。ファンウェイ・パークはやはりMLBボストン・レッドソックスが今もホームする野球用スタジアムである。またこの時、チーム名もレッドスキンズに改名された。
その後、人気低迷により、1937年にチームはワシントンに移転。拠点になったのはグリフィス・スタジアムである。同スタジアムはMLBワシントン・セネターズ(現ミネソタ・ツインズ)が所有・運営するやはり野球用スタジアムだった。
レッドスキンズはグリフィス・スタジアムを1960年まで使用したが、老朽化したため、1961年に地元自治体が建設したD.C.スタジアム(ディストリクト・オブ・コロンビア・スタジアム)へと移転している。
D.C.スタジアムは外周が円状で、1階スタンドが可動し、フットボールにも野球にも対応できる当時流行の兼用スタジアムだ。野球でもMLBが新設した第2期セネターズ(現テキサス・レンジャーズ)がホームとして使用した。さらに1968年には名称がロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム、通称RFKスタジアムに改称されている。
1974年に2代目オーナーとなったジャック・ケント・クックは同スタジアムを使用する中で自前のスタジアムを望むようになり、1994年に建設を決定。こうして1997年に完成したのがジャック・ケント・クック・スタジアムである。ただ、ジャック・ケント・クックはスタジアムのオープンを見ることなく、同年4月に逝去した。
スタジアムの場所はメリーランド州ランドオーバーにあり、ワシントンではない。このため、同じメリーランドに本拠を置くレイブンズとの試合を“バトル・オブ・メリーランド”と呼んだりもする。また現在のレッドスキンズの本部施設はワシントンでもメリーランド州でもなく、バージニア州にある。
さらに1999年にはクックの遺族からスタジアムの所有権と共にチームを買い取った現オーナー、ダニエル・スナイダーが物流大手『FedEx(フェデックス)』にスタジアムのネーミングライツを売り、以降、スタジアム名はフェデックス・フィールドとなっている。
フェデックス・フィールドは屋外型の大型スタジアムだ。当初は約8万人収容だったがスナイダーがオーナーになって以降、段階的に拡張工事が行われ、2004年には9万1,000人超を数え、NFLで一番収容人数の多いスタジアムとなった。しかしながら、これでは多すぎるとの判断が下され、2011年から2回の工事によって現在は約8万2,000人収容となっている。
【渡辺 史敏】
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