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NFLチーム研究所シーズン2:Week 8 - ミネソタ・バイキングス

2018年01月27日(土) 09:45



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1960年に設立され、1961年シーズンからNFLに参加したバイキングスが最初にホームとしたのはメトロポリタン・スタジアムだった。

ミネソタ州最大の都市ミネアポリスに隣接するブルーミントンに、1956年にオープンした野球用のスタジアムである。当初はマイナーリーグのミネアポリス・ミラーズが使用していたが、ミネアポリス市はバイキングスとMLBミネソタ・ツインズの誘致に成功し、両チームが1961年から同スタジアムを使用することとなった。

当初、野球の収容規模は約3万人だったため、バイキングスが使用する際には外野に仮設スタンドが設けられ、約4万1,000人の収容を可能とした。さらに1965年には外野に大型の常設スタンドが増設されて約4万8,000人収容にまで拡張されている。

ただ、1970年に行われたNFLと対抗リーグAFLとの合併で、スタジアムの収容人数が最低5万人とされたことや老朽化で内野3階スタンドの安全性に問題が出るようになったこともあり、バイキングスは新スタジアムを望むようになった。ツインズも新スタジアムを望んだが、寒冷地ということもあって空調設備のあるスタジアムを希望していた。これらの要望を取り入れて建設されたのがヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム、通称メトロドームである。

ミネアポリスのダウンタウンに建設され、1982年にオープンしたメトロドームの特徴は空気圧を使って膨らむグラスファイバーの屋根で覆われている点だ。こうしたデザインが東京ドームの元になったことでも知られる。また、スタンドの一部が可動式になっており、フットボールにも野球にも対応し、フットボールで使用するときには約6万4,000人が収容できた。ヒューバート・H・ハンフリーは元ミネアポリス市長で副大統領も務めた人物である。

2009年には大型ショッピングモールのモール・オブ・アメリカがネーミングライツを購入、正式名称はモール・オブ・アメリカ・フィールド・アット・ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドームとなった。その一方で、フットボールと野球はそれぞれの専用スタジアムを持つのが主流となったこともあり、ツインズは同年限りでスタジアムを去っている。また2010年12月には吹雪で屋根が破れ、破損する事故も起こった。

バイキングスも専用新スタジアムの建設、それも屋外型のスタジアムを望んだが、地元自治体は寒冷地でのスタジアム運営の効率面から屋内型を主張。交渉の結果、2012年に屋内型のスタジアム建設が決定される。場所はメトロドームを解体した跡地で、建設費は約10億ドル、そのうち5億2,900万ドルをバイキングスが負担した。

バイキングスは2013年いっぱいまでメトロドームを使用し、新スタジアムが完成するまで2014年と2015年の2シーズンはミネソタ大学の本拠地である約5万人収容のTCFバンク・スタジアムを使用した。

そして2016年シーズン開幕と共にオープンしたのがUSバンク・スタジアムである。大手銀行USバンクがネーミングライツを購入した同スタジアムは屋内型のスタジアムで約6万7,000人を収容する。フットボールをメインとしているとはいえ、バスケットボールや野球、コンサートなどにも対応できる多目的スタジアムだ。屋根は開閉式でなく、半面にはETFEと呼ばれる透明なプラスチックが使われており、陽光が入るのが特徴だ。またWi-Fiスポットが1,300基、Bluetoothのビーコンが2,000基設置されるなどIT設備が充実したスマートスタジアムでもある。

2018年2月に開催される第52回スーパーボウルの会場となっており、仮設スタンドの設置などによって約7万3,000人にまで収容人数が拡張される。

【渡辺 史敏】

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