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20年にわたりチームを市に残すべく約1,250億円のスタジアム改修契約を求めるパンサーズとシャーロット市

2024年06月04日(火) 11:06


バンク・オブ・アメリカ・スタジアム【Kirby Lee via AP】

カロライナ・パンサーズとシャーロット市が、バンク・オブ・アメリカ・スタジアムを8億ドル(約1,250億3,440万円)で改修し、パンサーズを20年にわたって地域に維持することを含む、パートナーシップ契約を提案した。

この改修には、市から出される6億5,000万ドル(約1,015億9,045万円)の固定投資と、パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーによる1億5,000万ドル(約234億5,220万円)の投資が含まれる。

チームが現地3日(月)にニュースリリースで発表したところによると、テッパーは6月までにすでに1億1,700万ドル(約182億9,272万円)以上をスタジアムに投資しており、契約期間中に発生する可能性がある設備改善のためにさらに4億2,100万ドル(約658億2,251万円)を支払う見込みだという。

市の投資は新たな税金の導入や増税を必要としていない。

シャーロット市議会議員はバンク・オブ・アメリカ・スタジアムの改修プロジェクトについて話し合うために、今後数週間にわたって会合を開く予定だ。

パンサーズのクリスティ・コールマン社長はリリースの中で「バンク・オブ・アメリカ・スタジアムはパンサーズや現在のシャーロットFC、ファンにとって、30年近く特別な場所となっています」と述べている。

「バンク・オブ・アメリカ・スタジアムは強固な基礎構造を備えていますが、数十年の歴史を持つこのスタジアムが、選手、ファン、そして地域社会に最高の体験を提供し続けるためには投資が必要です」

シャーロット市の負担分は、既存のホスピタリティ税と観光税で賄われる。州はこれらの税金をシャーロット市の観光経済を支援するプロジェクトに使うことを法的に義務付けている。

コールマン社長は「この改修は、何十年もの間、ファンに親しまれてきた全体的な特徴やロケーションを保ちつつ、より高い体験を提供するためにスタジアムを近代化するものです」とコメント。

バンク・オブ・アメリカ・スタジアムは1996年にオープンした。

改良には、映像システムおよびオーディオシステムのアップグレード、基礎構造の近代化、コンコースの再設計、地平線を望めるユニークな社交エリア、地域の集会や活動の実施に利用できる外部スペースが含まれる予定だ。

他の重要な要素としては、スタジアム全体に新しい座席が設置され、施設全体のアクセシビリティが向上し、さまざまな障害を持つ人々が障壁なくアクセスできるように設計および建設されることが挙げられる。また、トイレも改修される予定だ。

南側の芝生パビリオンエリアは、試合日やイベントがない日にも、地域の集会場所や屋外教室として利用できるよう再考される。

「今日は市の職員との一連の対話における最初のステップとなりました」と述べたコールマン社長は「私たちの目標は、この地域の財産がファンにとってユニークで思い出に残る体験を生み出し続けるだけではなく、何年にもわたって市や地域に経済効果をもたらすことができるように、協力的なパートナーシップを築くことです」と続けている。

バンク・オブ・アメリカ・スタジアムは、メジャーリーグサッカーのシャーロットFCのホームスタジアムでもあり、カレッジフットボールの試合やコンサートも定期的に開催されている。

シャーロットFCのジョー・ラビュー社長は「バンク・オブ・アメリカ・スタジアムは私たちのクラブにメジャーリーグサッカーの中で最も優れたホームピッチアドバンテージの1つを提供している」と語り、「また、それは街の求心力になるという私たちの使命を支えるコミュニティの柱としての役割も果たしている」と続けた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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