トレーニングキャンプ前にQBラブとの契約延長を望むパッカーズ
2024年06月05日(水) 17:21昨オフシーズン、グリーンベイ・パッカーズとクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブは、ラブが先発として初めてフルシーズンを過ごすにあたって余裕を設けるために、短い契約延長を行った。ラブが2023年に好成績を収めたため、双方はこの夏、より本格的な契約を締結しようとしている。
パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストは現地4日(火)にウィスコンシン州のラジオ局『97.3 The Game(97.3ザ・ゲーム)』に出演した際、7月に始まるトレーニングキャンプの前には契約を完了したいとの意向を示し、次のように述べた。
「現在、その話し合いを進めている。こうしたことは簡単にはいかず、時間もかかるが、双方は同じことを望んでいる。われわれがトレーニングキャンプ開始前に契約を締結したいと思っているのは確かだ。双方は契約延長を望んでいる。クオーターバックのポジションが安定することで、チーム作りをする上である程度の安心感が生まれる。契約を早くまとめたいと思っているが、なかなか早くは進まないものだ」
契約交渉が続いているにもかかわらず、ラブは自主参加のオフシーズンワークアウトに参加しており、その決断はチーム内のあらゆるレベルで称賛されている。
昨シーズンに契約を延長したことにより、ラブは2024年に1,100万ドル(約17億0,943万円)を受け取る予定になっているが、これは現在の市場に見られる優秀なクオーターバックの相場より約4,000万ドル(約62億1,866万円)前後も低い金額だ。
一般的に、クオーターバックの大型契約は7月中旬にトレーニングキャンプが始まるまでの数週間でまとまることが多いため、グーテクンストGMのスケジュールは通常の範囲内と言える。
これまでのところ、今オフシーズン中に大型の延長契約を結んだ事例は、4年2億1,200万ドル(約329億5,942万円)でサインしたジャレッド・ゴフ(デトロイト・ライオンズ)のみだ。ラブの他には、トレバー・ローレンス(ジャクソンビル・ジャガーズ)、トゥア・タゴヴァイロア(マイアミ・ドルフィンズ)、ダック・プレスコット(ダラス・カウボーイズ)が新しい契約を求めている。特にクオーターバックの場合、チームが待てば待つほど、延長契約は高額になるのが通例だ。
パッカーズは2020年のドラフト当日から一貫して、ラブを将来のクオーターバックとして信頼していることを明言してきた。ラブは昨シーズンの終盤に、パッカーズで30年以上続くプロボウルレベルのクオーターバックのプレーを、これからも維持するだけの才能を示している。あと必要なのは、双方が長期的に満足できる金額に落ち着くことだ。
【KO】