2024年シーズン終了後に「引退する可能性はある」とカウボーイズGマーティン
2024年06月06日(木) 13:28ダラス・カウボーイズのスターガード(G)ザック・マーティンが、2024年が最後のシーズンになるかもしれないと認めた。
将来について明確な発言を避けつつも、マーティンは『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』紙のマイケル・ゲルケン記者に対して、2025年に引退することを考えていると明かし、次のように語っている。
「絶対とは言えないけれど、可能性としては十分にあると思う。ただ、俺はしたくない。自分としては“これで最後だ”とか思うのは避けたい。今この瞬間に集中して、できる限りのプレーをして、このチームが毎週必要としている最高のライトガードになりたいんだ。シーズンが終わったら、どうするか考えるよ」
プロボウルに9回選出された経歴を持つマーティンには、自分の望む条件で引退を決める権利がある。マーティンは2014年にNFL入りして以来、最も安定して輝きを放つ選手の1人であり続けた。
昨シーズンに7度目となるオールプロのファーストチーム選出を果たしたにもかかわらず、マーティンは自身が求める最高のパフォーマンスは発揮できていなかったとコメント。
「正直なところ、去年は自分の基準には達していなかったと思う。だからこそ、今年は力強くシーズンを締めくくりたいし、まだ高いレベルでプレーできると思っている。去年は少し足りなかった気がする。これまでのような安定した、相手を圧倒するような選手に戻るために奮起しているんだ」
11月に34歳になるマーティンは、契約最終年を迎える。マーティンのプレーに衰えはなく、本人が望めば、あと数年は現役を続けることも容易だろう。しかし、自分のプレーや体がこれ以上悪化する前に引退する可能性もある。
マーティンは昨オフシーズンに、契約の見直しを求めてホールドアウトした。最終的に8月中旬に昇給を勝ち取ったものの、トレーニングキャンプに十分に参加できず、適切な準備ができなかったことがプレーに影響を与えたと、マーティンは振り返っている。
「ここ数年は——去年は契約の関係で、他の年はトレーニングキャンプ中にケガと向き合っていた関係で——十分にレップスを重ねることができなかった。うまく説明できないけれど、いつも追いつこうとしているような感覚だ」
「去年もそう感じていた。シーズン開始の数週間前に転がり込んで、追いつくのに必死になっていたのさ。“コンディションを整えなきゃ。隣でプレーするやつらと一緒に練習しなきゃ”ってね。今年はトレーニングキャンプから参加して、シーズンが始まる前にリズムをつかめるのをとても楽しみにしている」
トレーニングキャンプの厳しい練習と長いシーズンは、ベテランたちに、リーグに押し出される前に引退することを考えさせる要素となることがある。今シーズン、オフェンシブタックル(OT)タイロン・スミスがニューヨーク・ジェッツへ移籍するのを見送ったカウボーイズにとって、マーティンが2025年に引退するのを見届けるのは、ますますつらいことだろう。しかし、将来の殿堂入りが確実視されているマーティンには、自分の望む条件で引退する権利がある。
2024年がマーティンにとって最後の年だとしたら、カウボーイズファンはマーティンが決めるすべてのパンケーキブロックをしっかりと見届けるべきだ。
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