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昨年は「適切なポジションに適切なコーチがそろっていなかった」とイーグルスDEグラハム

2024年06月06日(木) 14:08

フィラデルフィア・イーグルスのブランドン・グラハム【AP Photo/Chris Szagola】

昨年におけるフィラデルフィア・イーグルスの守備コーチ陣の状況は、散々なものだった。イーグルスは新しいスタッフがこの状況を改善してくれることを期待している。

昨シーズン開始時には、ショーン・デサイがジョナサン・ギャノンの後任として守備コーディネーター(DC)に就任していた。しかし、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニはシーズン途中にデサイを降格させ、シニアディフェンシブアシスタントから昇格したマット・パトリシアに守備のプレーコールを任せた。結局、結果は伴わず、イーグルスはシーズン終盤に失速している。

デサイとパトリシアが去り、イーグルスにはビック・ファンジオやディフェンシブライン(DL)コーチのクリント・ハートといったメンバーが新たに加わった。

イーグルスでNFLでの最後のシーズンを迎える意向だと語っていたディフェンシブエンド(DE)ブランドン・グラハムは、スタッフの違いについて詳しく説明している。

グラハムはかつてシアトル・シーホークスとシカゴ・ベーアズでコーチを務めたクリントについて「クリントは素晴らしいコーチだよ」と語り、こう続けた。

「去年は本当に・・・それがなかったんだよな。適切なポジションに適切なコーチがそろっていなかったと思う。今自分たちがやっていることを皆が本気で信頼しているし、新しく入ってきた若い選手たちやルーキーたちのことを思うとワクワクするよ。NFLでプレーすることがどういうことか、いい経験ができるはずだ」

イーグルスでキャリア15年目を迎えるグラハムが、守備の不安定さを指摘するのは驚くべきことではない。特にシリアニHCが必死の策としてパトリシアに指揮を任せたが、うまくいかなかった後ではなおさらだ。

昨年、コーチ陣がうまくコミュニケーションを取れていなかったと感じた時期はいつかと尋ねられた際、グラハムはその問題がシーズンを通して少しずつ明らかになり、特にプレーオフでタンパベイ・バッカニアーズに大敗した試合で顕著だったと指摘した。

「去年はちょっとしたことや、特定のことについて意見が合わないことがあった。時々そういう現象が起きていたけれど、最後の試合で大きく表面化したと思う。ここから学んだことがあるとすれば、いつも適切なコミュニケーションを取ることが大事だってことだ。だから、今はロッカールームやフィールド、クラスルームでしっかりとコミュニケーションを取っている。(ジェネラルマネジャー/GM)ハウイー(ローズマン)が修正してくれると分かっていた。問題に気づいたら、シーズン中に対処しなきゃいけないからね。そんな感じだ。でも、今はそんな問題はまったくない。ファンジオのような、経験豊富で本当に素晴らしいコーチがいることがうれしい。過去のことをどうこう言うつもりはないけれど、それ以上に、みんなが同じ考えを持っていることが伝わってくるんだ」

フィラデルフィアでのファンジオDCへの称賛はこの春も続いているが、これはマイアミ・ドルフィンズの選手たちがかつての守備コーディネーターについて感じていることとは対照的だ。

イーグルスはセカンダリーを強化すべく、新人コーナーバック(CB)クインヨン・ミッチェルおよびクーパー・デジャンを加え、セーフティ(S)C.J.ガードナー・ジョンソンを呼び戻したことで、理論上では堅実なグループを手に入れた。鍵となるのは、フロントセブンの若手選手が試合の流れを変えるような存在に成長するかどうかだ。ディフェンシブタックル(DT)ジョーダン・デイビスおよびジェイレン・カーターがファンジオDCのスキームで成功を収めれば、守備全体もうまく機能するはずだろう。

【KO】