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バイキングス新人CBカイリー・ジャクソンが交通事故死、享年24

2024年07月07日(日) 10:21


カイリー・ジャクソン【NFL】

メリーランド州警察によると、ミネソタ・バイキングスの新人コーナーバック(CB)カイリー・ジャクソンと他2人が現地6日(土)朝にメリーランド州プリンスジョージズ郡で交通事故に遭い、死亡したとのこと。ジャクソンは24歳だった。

メリーランド州警察のニュースリリースによれば、ダッジ・チャージャーの助手席に座っていたジャクソンは、アッパーマールボロで発生した車3台が絡む交通事故に巻き込まれ、救急隊員によって現場で死亡が確認されたという。この事故では他に、23歳のアイザイア・ヘーゼルさんと24歳のアンソニー・リットンJr.さんが死亡。この3人はメリーランド州にあるドクター・ヘンリー・A・ワイズ・ジュニア高校で同じフットボールチームの仲間だった。

バイキングスは声明で次のように述べている。「カイリー・ジャクソンが夜間の交通事故で亡くなったというニュースに打ちのめされています。私たちはさらなる情報を集める一方で、カイリーのご家族と相談し、ミネソタ・バイキングスの支援を申し出ました。また、今回のニュースをバイキングスの選手やコーチ、スタッフにも伝え、精神面のサポートが必要な人にはカウンセリングを提供しています。私たちの思いはカイリーのご家族、ご友人、チームメイト、コーチ、そしてこの悲劇的な事故によるすべての犠牲者とともにあります」

警察によると、死亡した3人が乗っていたチャージャーは、ルート4/ペンシルベニアアベニューを北向きに進んでいたシルバーのインフィニティに衝突されたという。予備調査では、コリ・クリングマンが運転していたインフィニティが猛スピードで車線変更を試みた後、まずチャージャーに、次にシボレー・インパラに衝突したとされている。警察のリリースによれば、ジャクソンたちが乗っていたチャージャーはその後、道路脇にそれて複数の切り株にぶつかり、最終的に停止したとのこと。

チャージャーを運転していたヘーゼルさんも現場で死亡が確認されたと警察は明かしている。後部座席に座っていたリットンJr.さんはメリーランド大学キャピタル・リージョン・メディカル・センターに搬送されたが、その後、病院関係者によって死亡が確認された。

今回の死亡事故はアルコールが一因となった可能性があると捜査当局は見ており、現在も調査が進められている。

NFLは声明の中で「NFLファミリーはバイキングスの新人であるカイリー・ジャクソンの訃報に深い悲しみを覚え、打ちのめされています」と述べ、「彼のご家族と最愛の人々、そしてこの悲劇的な事故に巻き込まれたすべての人々に心よりお悔やみ申し上げます」と続けた。

2024年NFLドラフトの4巡目でバイキングスに指名されたジャクソンは、アラバマ大学で2年間プレーした後、2023年にオレゴン大学に移って大学最後のシーズンを過ごした。

オレゴン大学でNFL入りを予感させる活躍を見せたジャクソンは、12試合に出場してインターセプト3回、パスブレークアップ7回、サック2回、トータルタックル34回を記録し、オールPac-12のファーストチームに選出された。

バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは声明で「今回のニュースを受けて打ちひしがれています。カイリーは私たちの施設とチームに、周囲にも伝染するようなエネルギーをもたらしてくれました」と述べ、こう続けている。「彼はその自信と魅力的な性格で、すぐにチームメイトたちをひきつけました。共に過ごした短い時間の中で、カイリーが素晴らしいプロフットボール選手に成長を遂げることは明らかでしたが、それ以上に感心させられたのは、彼が家族や周りの人々のために最高の人間になりたいと願っていたことです。言葉が見つかりません。カイリーのご家族、ご友人、チームメイト、コーチたちに心よりお悔やみ申し上げます」

【RA】