新人LBクーパーは練習で「飛び回っている」とパッカーズLBウォーカー
2024年07月07日(日) 16:47グリーンベイ・パッカーズの新人選手たちがトレーニングキャンプに集合するまで2週間を切っているが、ドラフト2巡目指名を受けた新人ラインバッカー(LB)エドジェリン・クーパーはオフシーズンプログラムの初期段階ですでに強い印象を残していた。
2024年NFLドラフトの全体45位で、オフボールラインバッカーとして最初に指名されたクーパーは、パッカーズのLB陣にスピードと知性という重要な要素をもたらす可能性がある。6月に行われたミニキャンプで、そのパフォーマンスがチームメイトのLBクエイ・ウォーカーの目を奪ったことが、その証拠だと言えよう。
チーム公式サイトによると、ウォーカーはクーパーについて「彼は才能を垣間見せているし、積極的にプレーし、飛び回っている」と語り、こう続けたという。「彼には単純に“深く考えずに、ただただ飛び回れ。ミスしても仕方ないさ。ルーキーなんだから。学べることを学んで次に進め”と言っている」
クーパーがドリルで飛び回っていたと言われているのは驚くべきことではない。2024年NFLスカウティングコンバインにおいて、40ヤード走のタイム(4.51秒)でラインバッカーの中で3位タイにつけたクーパーは、そのダッシュにおける最初の10ヤードのタイム(1.54秒)でポジション内1位タイに輝いている。
新人でありながら先発の座を射止めることができれば、クーパーは40ヤード走で自分と同様のタイム(4.52秒)を持つキャリア3年目のウォーカーとともに、守備コーディネーター(DC)ジェフ・ハフリーのスキームで新たにダイナミックなコンビを形成する可能性がある。
2022年シーズンに2度も退場処分を受けたことを踏まえると、ウォーカー自身は新人時代に“何も考えない”という姿勢を重んじすぎていたのかもしれないが、その後はパッカーズのリーダーとして成長を遂げた。さらに、ウォーカーがクーパーに対し、NFLでのプレーを本格的に理解できるようになった際には今までの直感を頼りにすべきだと提案するのは、正しいことだと言えよう。
そのプロセスはすでに、ルーキーであるクーパーに起こり始めているようで、本人もヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーもその進展に気づいている。
クーパーは6月にミニキャンプの場で「特にこの1週間、1週間半は、実際に心の中でリラックスできるようになった気がする」と話していた。「少しずつ理解できるようになってきた。だから、今はただプレーしているだけ。あまり考えすぎる必要がなく、ただ自分のやるべきことをやるのは良い気分だ」
パッカーズの公式サイトによると、ラフルアーHCはミニキャンプ最後の練習で、クーパーを意図的にだますためのプレーをコールしたが、クーパーはそれを見抜き、正しく反応したとのこと。
「確実に引っかけたはずだと思ったのに、彼は見事な対応をした」と明かしたラフルアーHCはこう続けている。「他のコーチたちに“あのプレーを予習させていたのか?”と言ってからかってみたのだが、実際には何もしていなかった」
「だから、彼がどれだけ熱心に取り組み、オフシーズンを通してどれだけ集中していたかは称賛に値する」
そういった策略をうまく見抜き、対応することは、ルーキーイヤーに向けた準備において重要なことだ。クーパーがその能力を持っていることは、キャンプに臨むにあたってメンタル面での準備が整っていることを示しているが、レギュラーシーズンの試合で実力を証明する機会が訪れるのは数カ月先の話だ。
初めから先発になるにせよ、最初はエリック・ウィルソンやアイザイア・マクダフィーのような他の選手の後ろで交代要員になるにせよ、先発の座をつかみとって成功するためには、これからの数週間の練習で堅固な基盤を築き上げる必要がある。
それは、数年ぶりにトップレベルの才能に見合う成果をあげるディフェンスを構築しようとしているパッカーズが期待していることだ。
【RA】