テネシー・タイタンズでは新たな動きが多くあったが、そうした変化の中でもベテランセーフティ（S）アマニ・フッカーはタイタンズのセカンダリーの中で安定した存在となっている。

今秋、フッカーはタイタンズで最も在籍期間が長いメンバーの1人として6年目のシーズンを迎える予定だ。この5年間、前ヘッドコーチ（HC）マイク・ブラベルの下でチームの浮き沈みを目の当たりにしてきたフッカーは、ブライアン・キャラハンHCの下で新時代を迎え、“アグレッシブな”守備アプローチと、新たなチームメイトがフィールドに加わることに胸を躍らせている。

ディフェンス面の変化で最も重要なのは、コーナーバック（CB）のラジャリウス・スニードとチドビ・アウーゼーの加入だ。高額の契約を結んでいるこの2人は、2023年シーズンにたびたび苦戦を強いられた上に、今オフシーズンに3人の先発選手を失ったタイタンズのセカンダリーを盛り上げる存在になるだろう。

カンザスシティ・チーフスの一員としてスーパーボウル2連覇を経験した後にトレードで獲得されたスニードは、タイタンズと4年契約を締結。過去3シーズンをシンシナティ・ベンガルズでキャラハンとともに過ごしていたアウーゼーも、3年契約を結んでいる。

このコンビの加入により、タイタンズのパスディフェンス――昨季は被パスヤードで18位だった――にはより良い結果が期待できるはずだ。また、フッカーは2人がすでに他のチームメイトの良い手本になっていると明かしている。

チーム公式サイトによれば、フッカーは最近、「俺たちにはすごい選手が2人いる。チドとスニードがいるからな」と話し、次のように続けたという。「パッドをつけて、彼らと一緒にフルスピードでプレーするのが待ちきれない。彼らが他チームの一員として俺たちとの対戦でプレーするのを見てきたから、彼らが今、うちのチームにいることにワクワクしているし、ものすごく楽しくなるはずだ」

「あの2人は適切なポジションでプレーできることを証明済みだから、俺はフィールドで自分の仕事ができるようになるし、プレーの展開に合わせて対応できるようになる。あっちでアグレッシブにプレーしてくれる人たちがいるって分かっていると、俺もセーフティとして彼らと同じメンタリティを持って、それをディフェンスに生かすことができる」

このオフシーズンに起こった人事面やスキームの変化に伴い、たとえそれが自分にとっても新しいスキームであったとしても、フッカーはセカンダリーのベテラン選手として他の選手たちの適応を手助けすることが自分の責任だと考えている。

「責任がすべてだ。俺にとってもね」と強調したフッカーは「自分にとっては全部が新しい。新しいスタイル、新しいディフェンス、新しいスキームだから、みんなと同じように俺も学んでいる最中だ。でも、俺の仕事は全員が着実に学んで、ユニットとしてみんなが理解できるようにすることだ」と続けた。

フッカー、スニード、アウーゼーとその仲間たちは、チームがトレーニングキャンプを開始する現地7月23日（火）にフィールドに立ち、新しいセカンダリーの可能性を初めてファンに見せることになる。

【RA】