ニュース

【2016年第9週】レイダース今季7勝目でディビジョン首位へ

2016年11月07日(月) 14:16


オークランド・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

現地6日(日)、第9週のサンデーナイトフットボールとなるデンバー・ブロンコス対オークランド・レイダースが行われた。ここまで6勝2敗同士の対決となったこの試合は、勝者がAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の首位に躍り出るとあって両チームとも負けられない覚悟で挑んでいる。結果はラン攻撃と徹底的なパスディフェンスで終始ブロンコスを圧倒したレイダースが30対20で勝利し、今季7勝目を挙げている。

レイダースは試合開始からクオーターバック(QB)デレック・カーの素早いパスで敵陣に侵入し、キッカー(K)セバスチャン・ジャニコウスキーが24ヤードキックを成功させて先制する。QBトレバー・シーミアン率いるブロンコス攻撃陣は、レイダース守備陣の堅い守りに苦戦し、作戦通りの攻撃ができない。レイダースは第1クオーター中盤に敵陣6ヤードまで攻め込んだものの、サードダウン残り6ヤードでカーがアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーにサックされ、タッチダウンのチャンスを逃すも、着実にフィールドゴールで追加点を決めている。

第2クオーター序盤にはランニングバック(RB)ラタビアス・マレーの1ヤードランでタッチダウンを決めたレイダースがリードを13点に広げる。その後、シーミアンがワイドレシーバー(WR)デマリウス・トーマスへの23ヤードパスを通してオフェンスのリズムをつかんだブロンコスは、続けてWRジョーダン・ノーウッドがシーミアンの36ヤードパスをつなげてタッチダウンを決め、巻き返しを図る。しかし、ブロンコス守備陣は第2クオーター残り2分、マレーに42ヤードランを許して得点のチャンスを与えると、最後も再びマレーに1ヤードランでタッチダウンを決められてしまう。前半終了直前にブロンコスがフィールドゴールを成功させ、20対10のレイダースリードで前半を折り返した。

第3クオーターは両チームの守備陣が奮闘し、得点がないまま時間が過ぎていった。ブロンコスは第4クオーター序盤に点差を縮めるフィールドゴールを成功させるも、直後のドライブでレイダースにフィールドゴールを許して帳消しにされてしまう。

第4クオーター7分26秒を残してレイダースは、ディフェンシブエンド(DE)カリル・マックがシーミアンからファンブルを誘い、敵陣でボールをリカバーする。直後のドライブではマレーがこの日3度目のタッチダウンランを決めて一気にブロンコスを引き離す。ブロンコスもシーミアンからRBキャプリ・ビブスへの69ヤードパスでタッチダウンを獲得したものの、巻き返しならず。試合は30対20でレイダースに軍配が上がった。

レイダースQBカーはパス31回中20回成功、184ヤードを投げ、タッチダウンパスこそなかったが、チームの勝利に貢献している。この試合最も素晴らしい活躍を見せたのはRBマレーだ。キャリー20回、114ヤード、3タッチダウンと力強いランでチームを牽引した。レイダースは攻守共にAFC西地区の首位にふさわしいパフォーマンスを披露している。

一方のブロンコスはQBシーミアンがパス37回中18回成功、283ヤード、2タッチダウン、1インターセプトをマーク。試合全体を通してレイダースに主導権を握られてしまったブロンコスにとって課題の残る試合内容となった。来週は敵地でニューオーリンズ・セインツと対決する。