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【2016年第9週】拙攻の両チーム、パンサーズが僅差でラムズに勝利

2016年11月07日(月) 12:07

カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートン【Perry Knotts via AP】

現地6日(日)、ロサンゼルス・ラムズがホームのロサンゼルス・メモリアル・コロシアムにカロライナ・パンサーズを迎えて行われた第9週、ラムズ守備陣からの5サックを耐え抜いたパンサーズのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンが225ヤード、1タッチダウンをマークして13対10のロースコアゲームを制した。

この一戦は第1クオーターにパンサーズのタイトエンド(TE)グレッグ・オルセンがタッチダウンパスをキャッチして以降、第2、第3クオーターと互いに得点を決めることなくディフェンス陣の戦いとなった。

第4クオーター、ラムズのワイドレシーバー(WR)ケニー・ブリットが10ヤードのタッチダウンを決めたものの、その後のキッカー(K)グレッグ・ズアーレインによる何とも奇怪なクイックキックによってボールは前方に大きく転がっていき、このプレーで実質的に試合は終了。このクオーターでKグラハム・ギャノが2回のフィールドゴールを決め、パンサーズは4連敗からの2連勝を飾った(3勝5敗)。

ラムズのQBケイス・キーナムは46回中27回のパス成功、296ヤードを計上。今季、好調なスタートを切ったかと思われたラムズであったが、これで4連敗(3勝5敗)。残り時間8分1秒でKグレッグ・ズアーレインが25ヤードのフィールドゴールを決めるまでの102分と12秒もの間、ラムズのスコアボードにはゼロが刻まれ続け、また、第4クオーターにWRブリットがパスをつかむまでの115分41秒に渡ってタッチダウンを記録できていなかった。

32回中20回のパス成功だったニュートンは先週、NFLコミッショナーとの会談でQBヒットに関する不安や懸念を話し合ったものの、この試合でもその状況に変化はない。試合後半にはラインバッカー(LB)マーク・バーロンからの危険なサックや、スターディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドからも2度、試合を通して5度ものサックを受けたニュートンであったが、高い守備力を誇るラムズから225ヤードを稼いでチームを牽引。

バイウイークを経て迎えたこの試合の前半、スタジアムのラムズファンは覇気のない攻撃陣に対して“ゴフを出せ!”とコールを止めることはなかった。キーナムがLBトーマス・デービスにここ4試合で8度目のインターセプトを決められ、後半の良い流れを自ら手放してしまった後ですら、ドラフト全体1位QBジャレッド・ゴフはまだベンチを温めていた。

互いに1度のみのタッチダウンパス、両チーム合わせて3回のフィールドゴールミスや、それぞれファーストダウンが7回と、互いに攻撃陣に難があるのは言うまでもない。