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チーフスの優勝パレードで銃撃に関与した15歳の少年に州の青少年施設収監の判決

2024年07月27日(土) 12:26


カンザスシティ・チーフスの優勝パレードで発生した銃撃事件を受けて警察によって封鎖されたユニオン駅周辺のパレード現場【AP Photo/Reed Hoffmann】

カンザスシティ・チーフスのスーパーボウル優勝パレードの場で発砲したとして起訴されていた15歳の少年が、州の青少年施設に収監されることになった。

法廷文書でR.G.と表記されていた10代の少年は現地25日(木)に行われた審問で「僕はそんな人間ではありません」と弁明。『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』紙が報じたところによると、少年は2月14日に発生した銃撃事件に関与した仲間のグループと関わる前は、自分は良い子だったと話したという。

カンザスシティ警察のグラント・スパイキング刑事は、地元ラジオ番組の司会者が死亡し、25人が負傷、69人が逃げる途中に骨折や関節脱臼などのケガを負ったと証言した。

ジャクソン郡検察は、銃撃は2つのグループ間の口論中に起きたと主張。リサ・ロペス・ガルバンさんの死に関与した殺人罪に問われている3人のうち1人、リンデル・メイズが最初に発砲したとされている。

その後、R.G.はメイズに向かって発砲し始め、自分と同じグループのメンバーで、同じく殺人罪で起訴されているドミニク・ミラーに命中したとスパイキング刑事は語った。

ジャクソン郡家庭裁判所のジェニファー・フィリップス行政裁判官は成人裁判所での判決公判に似た手続きを進める中で「あなたはいくつかの悪い選択をしたものの、だからといって悪い人間になるわけではなく、悪い子どもになるわけでもありません」と述べている。

ジャクソン郡巡回裁判所の少年補導官によると、州の青少年サービス局施設での収容は通常、9カ月から12カ月続くとのこと。

フィリップス裁判官は今月初めに、故意に銃器を人に向けて発砲または発射し、武器の不法使用の罪を犯したという少年の自白を受理。

少年事件を監督するジャクソン郡少年審判所は2つ目の罪状である武装犯罪行為を却下し、少年が関わった事件が成人裁判所に送られる可能性のある認定手続きを踏まないことに同意した。

少年の弁護士であるジョン・ベイリーはソーシャルメディアの使用禁止を条件に、集中監督プログラムと自宅軟禁で釈放するよう要求していた。

少年の母親はフィリップス裁判官に対して「彼がいなければ、私たちの家は我が家と言えません」と訴えかけている。

しかし、少年局の代理人弁護士は青少年施設で過ごすことで少年を仲間からの悪影響から引き離すことができると主張。

この銃撃事件では、他に2人の10代の若者が起訴されている。フィリップス裁判官は先月、そのうちの1人は成人として起訴されることはないとの判決を下し、もう1人は成人として裁かれるレベルには達していない銃関連の容疑で拘留された。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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