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「小さな一歩」をやめて「先発」になることをQBたちに求めるレイダースHCピアース

2024年07月28日(日) 13:12


ラスベガス・レイダースのガードナー・ミンシューとエイダン・オコンネル【AP Photo/John Locher】

ラスベガス・レイダースはトレーニングキャンプ中に、クオーターバック(QB)のエイダン・オコンネルとガードナー・ミンシューにポジション争いをさせている。ヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースはどちらかがその座を奪うところを見たいと考えているようだ。

チーム公式サイトによると、ピアースHCは現地26日(金)に「私が見ているのは競争している2人の選手だ。彼らには、飛躍を遂げる時が来たと伝えた」と述べ、こう続けたという。「小さな一歩をやめるんだ。誰かが困難に立ち向かって先発になる。彼らはそれをしようとしている。競争は厳しい」

「大事なのは、誰がプレーしているかにかかわらず、オフェンスができるだけ効率的かつ効果的であろうとするという部分だと思う。だから、彼らとオフェンシブラインを一緒にプレーさせて、ワイドレシーバー(WR)たちとの連携を構築しようとしている。どちらのクオーターバックもそれをやろうとしていると思う」

ピアースHCはオフシーズンワークアウトに臨むにあたり、新人時代に10試合に先発したオコンネルにファーストチームのレップスを与えた。キャリア2年目を迎えるオコンネルはコーチたちやチームメイトから支持を受けており、浮き沈みを繰り返していたルーキーシーズンを経て成長を見せれば、先発の座を射止められるかもしれない。

ミンシューが締結した2年2,500万ドル(約38億4,338万円)の契約は、橋渡し役を担うベテランQBが結ぶタイプの契約だった。28歳のミンシューは昨年、司令塔としてオフェンスを動かせることを証明。多少の浮き沈みはあるかもしれないが、ミンシューがチームを低迷させることはないだろう。問題は、ミンシューがトレーニングキャンプ中にオコンネルより優れた司令塔であることをピアースHCに証明できるかどうかだ。

レイダースのオフェンスには、ワイドレシーバーのデイバント・アダムスやジャコビ・マイヤースの他に、タイトエンド(TE)のブロック・バワーズやマイケル・メイヤーなど、魅力的な選手がそろっている。最大の問題は、フットボールで最も重要なQBポジションにある状態だ。

ピアースHCがどちらかのクオーターバックに早く頭角を現してほしいと望んでいるのは理にかなっている。それが実現すれば、そのクオーターバックは他の攻撃選手たちと継続性を築けるからだ。ジョン・マッデンがかつて言ったように、“クオーターバックが2人いる場合、実際には1人もいないことと同じ”なのだ。ピアースHCは1人のクオーターバックを求めている。

【RA】