チームからの連絡を待っていないQBライアン・タネヒル、「何かが起これば素晴らしい」
2024年07月28日(日) 21:06クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルが自宅にいる中、トレーニングキャンプが始まった。
現地27日(土)に36歳の誕生日を迎えたタネヒルは先日、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のポッドキャスト『Scoop City(スクープ・シティ)』に出演した際に、2012年以降で初めてキャンプに参加していないことについて“奇妙な気分”だと語った。タネヒルはオフシーズン中に複数のチームから連絡を受けたものの、自分に合うところはなかったと明かしている。
『Nashville Post(ナッシュビル・ポスト)』によると、タネヒルは「フリーエージェンシーを通して、しっくりくるものはなかったんだけど、それについてはものすごく穏やかな気持ちだった」と話したという。「目立ったものがなかったから、“まあ、一歩引いて、この先話が出てきたら・・・”と考えていた」
「トレーニングキャンプなのか、負傷者が出たチームから電話がかかってくるのか、何が起こるかは分からないものだろ。だから、とにかく選択肢を残しておくことだ。でも、それと同時に、そわそわしながら連絡を待っているわけではない。今の状況や家族との生活を楽しんでいる。何かが起これば素晴らしいし、全力でそこに飛び込むつもりだ。でもその一方で、それをひたすら待っているというわけではない」
基本的に、タネヒルは昨年のQBジョー・フラッコと同じ状況に置かれることに満足している。フラッコは昨年11月に急遽チームに呼ばれ、クリーブランド・ブラウンズをプレーオフに導いたことで有名だ。昨シーズンに66人のクオーターバックが先発を務めたことを踏まえると、タネヒルが今年のいずれかの時点で連絡を受ける可能性は高いと言えよう。
この数シーズン、健康を維持できていなかったタネヒルのプレーは、浮き沈みが激しかった。昨シーズンはリーグの中でも特に精彩を欠いていたオフェンシブラインの後ろで、まさに30代半ばのQBという姿を見せる場面もあった。とはいえ、タネヒルがベテランバックアップの役割を手に入れられなかったのはやや驚きだ。タネヒルが見せていた、マリク・ウィリスやウィル・レビスに対する乗り気ではない対応が、いくつかのチームを遠ざけた可能性はある。
タネヒルはタイタンズが2023年にレビスをドラフト指名した際にいくらか不快感を覚えたと述べた一方で、レビスの“成功を祈っている”とも話している。
「そうだな、楽しい場所だったと言うつもりはない」と語ったタネヒルは「もちろん、多くの人が同じ経験をしている。今に始まったことじゃない。ビジネスの一部だ。(レビスとは)良い関係だった。敵意も何もなかった。ウィルに対して悪い感情はなかった。俺が大学を出たばかりの頃と同じように、彼も夢を追いかけようとしている。そこに悪い感情はなかった。俺はその数年前にマリクに対してやったのと同じように、彼を手助けしようとしていた。悪い感情はなかった」と続けた。
先発するチャンスがある仕事を探している場合、タネヒルは負傷者が増えるまで待つ必要がある。しかし、キャリアの現段階でベテランのメンターになることに満足するのであれば、選択肢は広がるかもしれない――例えば、シカゴ・ベアーズなど。
「何も除外するつもりはない」とタネヒルは強調している。「それが適切な状況で、自分と家族に合っていると感じたら、どんな可能性も除外しない。適切な状況と言っても、何も伝わらないことは分かっている。でも、それが具体的に何なのか、紙に書き表すことはできない」
「何も言っていないのと同じような曖昧な回答を繰り返すのは嫌いだ。でも、それと同時に、“時期はいつなのか? 数字はどうなる?”って感じなんだ。分かるだろ? つまり、すべてが連動するんだ。分かる人には分かるといった感じなんだと思う。その機会が訪れたら、自分には分かる気がする」
【RA】