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準備が整えば先発の機会が得られると考えるブロンコスQBニックス

2024年07月29日(月) 11:13


デンバー・ブロンコスのボー・ニックス【NFL】

デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはトレーニングキャンプの序盤に、先発候補となっている3人のクオーターバック(QB)全員に均等に練習機会を与えている。

そのプロセスはまもなく変わるはずだが、これからの数週間で競争の流れがいずれに向かおうと、ドラフト1巡目指名を受けた新人QBボー・ニックスは柔軟性を保ちつつ、準備を怠らないことを目指している。

『ESPN』によると、ニックスは現地27日(土)に、必要であればバックアップの仕事を引き受ける準備ができているのかと質問された際に「まあ、それについて自分に選択肢があるのかは分からないけど、とどまりたいなら受け入れるべきだろうね」と答えたという。

「でも、必ずしも自己満足に浸ったり、“ルーキーイヤーだから、控えになって学ぶのでも問題ない”と言ったりしたいわけじゃない。準備ができたらプレーさせてもらえるだろうから、準備を整えるために最善を尽くすつもりだ」

2024年ドラフトで全体12位以内に指名された6人のクオーターバックの中で最後に指名を受けたニックスは、ブロンコスの将来を担う選手と目されているものの、同年代の他の選手たちと比べると、まだ様子見の状態だ。

5月に先発に指名されたシカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズや、まだQB1には指名されていないもののシーズン第1週から先発を務める運命にあると見られているワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズとは違い、ニックスはジャレット・スティッドハムやザック・ウィルソンとトップの座を争っている。

その3人の中で昨季にペイトンHCの下でプレーしていたのはスティッドハムだけだ。スティッドハムは昨シーズン最後の2試合に先発し、1勝1敗、496ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回を記録した。

ウィルソンはニューヨーク・ジェッツでの3シーズンで苦戦した後にトレードでブロンコスに加入。キャリア通算で34試合に出場して6,293ヤード、タッチダウン23回、インターセプト25回という数字を残している。

この3人で最も高い潜在能力を持っているのは、カレッジ時代に通算で61試合に出場し、タッチダウン113回、インターセプト26回という驚異的な成績を残したニックスだろう。しかし、ニックスはまだ新人であり、経験豊富な2人と競い合う必要がある。

ニックスは「他の競争相手にも敬意を払うべきだ。彼らも先発になりたいと思っているし、(ペイトンHCの決定も)受け入れなきゃいけない」と話し、「どんな決定が下されても、それに従うつもりだ」と続けた。

スティッドハムまたはウィルソンが勢いに乗り、ブロンコスを2015年シーズン以来のポストシーズン進出に導くようなことがなければ、シーズン開幕時に先発の座を勝ち取れなかったとしても、ニックスが2024年のある時点で出番を得る可能性は高い。

いつチャンスが巡ってきてもいいように、ニックスは全力で準備を整えている。 

【RA】