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契約最終年を迎えるカーディナルスSベイカー、「コントロールできることをコントロールするだけ」

2024年07月29日(月) 12:03


アリゾナ・カーディナルスのブッダ・ベイカー【AP Photo/Darryl Webb】

2024年シーズンを迎えるにあたり、アリゾナ・カーディナルスのセーフティ(S)ブッダ・ベイカーは契約最終年に突入している。

2020年にカーディナルスとの4年5,900万ドル(約90億3,668万円)の契約延長にサインしたベイカーは、昨年のオフシーズンに正当な報酬を得ることを望んでいた。プロボウルに6回選出された経歴を持つベイカーは昨年4月にトレードを要請したが、カーディナルスはベイカーに新契約を与える代わりに昇給を実現させている。

契約最終年を迎えているベイカーは、NFLでの8シーズン目に向けて、自分でコントロールできることだけに集中しているようだ。

『azcentral(アズセントラル)』のテオ・マッキーによると、ベイカーは現地26日(金)に「俺としてはコントロールできることをコントロールするだけだ」と話したという。

「個人としてはもちろん、チームとして素晴らしいシーズンを送り、とにかく試合に勝って、あとはすべてのことを成り行きに任せるようにするだけ。だから、メンタル的にはただ今シーズンを楽しみにしているし、みんなと素晴らしいフットボールをして試合に勝つことを楽しみにしている。つまり、俺はそれだけに集中している」

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、28歳のベイカーは現在、セーフティの中で7番目に高い平均年俸(1,410万ドル/約21億5,961万円)を受け取っているとのこと。カーディナルスとベイカーが契約延長で合意できなければ、オールプロに2回選出された経歴を持つベイカーは2025年にフリーエージェント(FA)になる。

2017年からリーグ屈指のプレーメイキングセーフティとして活躍してきたベイカーは、通算でインターセプト7回、パスディフェンス34回、サック7.5回、フォースドファンブル6回、タックル737回を記録してきた。

2023年シーズン、ベイカーはディフェンスのスペシャリストである新ヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンの下で5年連続となるプロボウル選出を果たした。カーディナルスは4勝13敗でシーズンを終えたが、堅実な動きに出たオフシーズンを経て、砂漠の地には明るい兆しが見えている。

カーディナルスはドラフト1巡目でワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ハリソンJr.を指名し、完全復活したクオーターバック(QB)カイラー・マレーに2024年ドラフトで最も有望視されていたワイドレシーバーの1人を与えた。カーディナルスはコーナーバック(CB)ショーン・マーフィー・バンティングを獲得したり、ディフェンシブラインマン(DL)ダリウス・ロビンソンやCBマックス・メルトンをドラフト指名したりして守備陣も補強している。

契約最終年を迎えているにもかかわらず、ベイカーはトレーニングキャンプで積極的に発言するリーダーとなっており、ギャノンHCはベイカーが2024年にチームの成功に大きく貢献すると考えている。

チーム公式サイトによると、ギャノンHCは先日、「彼は素晴らしい人であり、素晴らしい選手でもある」と述べ、「“3番”が私たちと一緒にいてくれてうれしいし、彼は今年、私たちの活動において大きな役割を果たしてくれるだろう」と続けたという。

【RA】