「ライバル意識」を持って関係を深めているジャイアンツのLBバーンズとティボドー
2024年07月29日(月) 15:28ラインバッカー(LB)ブライアン・バーンズが今シーズンにニューヨーク・ジャイアンツにもたらすと見られている要素に大きな期待が寄せられている。
シーズン開幕はまだ1カ月以上先だが、バーンズはすでにジャイアンツに好影響を与えているようだ。かつてカロライナ・パンサーズでプレーし、プロボウルに選出された経歴を持つバーンズによると、自分がLBケイヴォン・ティボドーと共にエッジコンビを形成しているのは特に魅力的であり、そのつながりはますます深まっているとのこと。
チーム公式記録によると、バーンズは現地28日(日)にティボドーとの相性について「今も良い感じだ」と話したという。
「昨日は練習の最後に競走した。最初にサックを決めた人が腕立て伏せを25回するとか、そういう感じにして、彼が決めたんだ。今はあいつに譲るよ。でも、そうだな、俺たちは今も切磋琢磨している。それが俺たちの成長につながる」
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、過去5シーズンで毎年、7.5回以上のサックを記録しているのはバーンズとクリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレット、カンザスシティ・チーフスのDEクリス・ジョーンズだけだという。バーンズはパンサーズで、自分の逆サイドにダイナミックな存在がほとんどいない中で、それを成し遂げてきた。
そのため、ジャイアンツが昨季に試合平均被得点(23.9点)で26位、試合平均被トータルヤード(361.7ヤード)で27位につけていたディフェンスを改善することを目指している中で、バーンズとティボドーが新守備コーディネーター(DC)シェーン・ボウエンのスキームで成し遂げられることについては楽観的な見方が大きくなっている。
パンサーズで過ごした5シーズンでプロボウルに2回選出されているバーンズは、キャリア通算で80試合に出場し、46回のサックを記録してきた。2019年ドラフトの1巡目で指名を受けたバーンズは、2022年ドラフトで1巡目指名されたティボドーと早くも良いライバル関係を築いており、そうした競争が腕立て伏せ以上の成果をもたらすことが期待されている。
ティボドーは日曜日に“Back Together Weekend(バック・トゥギャザー・ウイークエンド)”で『NFL.com』のシニアナショナルコラムニストであるジュディ・バティスタに「素晴らしいライバル意識がある」と語った。「テクニックやプレースタイル、それから単純にハードワークについてとか、実際にどれだけ努力するとか、どれだけボールに向かって走るとか、そういうことについて意見を交わしてきた。それは基準を上げることにもつながっているから、彼と一緒にやれるのは素晴らしいことだ。ベテランとしてやって来て、ゲームの別の側面を見せてくれているしな」
ティボドーは昨季にサック11.5回という素晴らしい成績を残した。しかし、ボウエンDCのスキームでは、常にバーンズと同じようにクオーターバック(QB)と対峙するとは限らず、カバレッジで後ろに下がることが増えるかもしれない。
それは、ティボドーが自分のプレーに加えるのを楽しみにしている側面だ。
ティボドーはバティスタに「間違いなくそうだ。オフェンスにインパクトを与えるのが好きなんだ」と話している。
「俺には、ドロップバックしてタイトエンド(TE)をカバーしたり、ゾーンでプレーしたり、パサーに向かって行ったり、ランを止めたりできるっていう、唯一無二のスキルセットがあるからな」
バーンズの加入はこの短期間でもティボドーの助けになっているが、バーンズはオフェンスの選手たちにも刺激を与えている。
バーンズと、ティボドーと同じくジャイアンツからドラフト1巡目指名を受けたオフェンシブタックル(OT)アンドリュー・トーマスは、これまでのキャンプで興味深いバトルを繰り広げている。
バーンズは「彼とはずっと戦い続けている」とコメント。
「俺はその機会を利用している。彼はOTA(チーム合同練習)の序盤に練習していなかったけど、戻ってきてからはずっと一緒にやっている。俺たちはこれからも間違いなくお互いを高めていくだろう。今日はちょっとイラつかせられたよ。今日はちょっとやられたから、明日また戦わないと。絶対に取り返さなきゃいけない」
バーンズがジャイアンツにどれほどポジティブな影響を与えているかはシーズンが始まってみないと分からないが、トレーニングキャンプを見る限り、パンサーズの主力選手だったバーンズは腕立て伏せを繰り返し、キャンプでのバトルを繰り返すことで、ジャイアンツの成長を後押ししている。
【RA】