テキサンズDEオートリーがNFLの運動能力向上物質規定違反で6試合の出場停止処分に
2024年07月30日(火) 09:52『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地29日(月)に報じたところによると、NFLがリーグの運動能力向上物質規定に違反したヒューストン・テキサンズのディフェンシブエンド(DE)デニコ・オートリーに、6試合の出場停止処分を科したという。
オートリーは声明を発表し、“意図的に、あるいは禁止薬物と知りながら摂取したわけではない”と説明している。
「NFLでの10年間のキャリアの中で、運動能力向上物質の使用に関与したことは一度もない」とつづったオートリーはこう続けた。
「その間、数え切れないほどの検査を受けてきたが、陽性という結果が出たことは一度もない。そのため、このオフシーズン、ある検査で陽性反応が出たことを知ったときは唖然(あぜん)とした」
「すぐにこの問題を調査した結果、私の医師が別の薬の処方箋を提出した薬局が、意図的あるいは軽率に、または不注意でそうしたのか、禁止薬物を含めていたことが判明した。はっきりさせておきたいのは、その薬に禁止薬物が含まれていることを自分は知らなかったし、疑いもしていなかったということだ」
「陽性反応の原因が判明した時点で、直ちにこの件に関して弁護士に依頼した。弁護士は、私が禁止薬物を求めたり処方されたりしていなかったことを証明する医師からの文書を含む情報をNFLに提供した。自分にとって重要だったのは、故意に、あるいは禁止薬物であることを知りながら摂取したわけではないということをNFLに知ってもらうことだった。しかし、NFLの規定では、体内に入ったものに対する最終的な責任は自分にあるということを理解している。そのため、陽性反応に至った経緯に関する法的な選択肢を検討するつもりではあるが、NFLが下した6試合の出場停止処分については受け入れることにした」
「テキサンズの組織、チームメイト、そしてファンの皆さんにお詫びしたい。最後に、自分の能力を最大限に発揮して戦うという気持ちは高まるばかりであり、フィールドに戻るのを楽しみにしているということをファンの皆さんに保証したい」
年齢を重ねても、34歳のオートリーは生産性を維持できることを証明している。2023年シーズンにはテネシー・タイタンズの一員としてサック11.5回を記録。タイタンズで過ごした過去3シーズンの平均サック数は9.5回だった。ドラフト外フリーエージェントとしてNFL入りしたオートリーは、通算で142試合に出場して59回のサックをマークしている。
テキサンズは今オフシーズン、ディフェンシブラインを強化する一環としてオートリーと契約し、その他にもDEダニエル・ハンターやディフェンシブタックル(DT)フォーリー・ファツカシー、DTティム・セトル、DEマリオ・エドワーズを獲得した。
オートリーの6試合の出場停止処分は、シーズン開幕に向けてその計画に打撃を与えることになる。
【RA】