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昨季TD王のドルフィンズRBモスタート、「過小評価はいつものこと」

2024年08月03日(土) 12:00


マイアミ・ドルフィンズのラヒーム・モスタート【AP Photo/Noah K. Murray】

マイアミ・ドルフィンズのランニングバック(RB)ラヒーム・モスタートのスピードに匹敵するランニングバックはNFLにほとんどいない。

昨年、モスタートのタッチダウン数に匹敵するランニングバックはNFLにいなかった。

初のプロボウル選出とNFLトップ100の栄誉を獲得したシーズンを過ごしたにもかかわらず、モスタートは自分が認められるために常にレースを走り続けると考えている。

ドルフィンズの公式記録によると、モスタートは「過小評価されるのはいつものことさ、何があろうともね。俺は良さがあまり評価されず、注目もされないタイプだけど、別にそれでいい」と話したという。

ドルフィンズで2年目のシーズンとなった昨年、モスタートはキャリア9年目の5チーム目にして最高の年を過ごした。俊足のモスタートはフランチャイズ記録となるタッチダウンラン18回をマークし、スクリメージタッチダウン21回でリーグトップに立ち、1,012ランヤードをマーク。モスタートにとってキャリア初の1,000ヤードシーズンとなった一方で、ドルフィンズにとってそれは2016年以来の記録だった。

2016年のRBジェイ・アジャイと同じように、モスタートも初のプロボウル選出を果たした。それでも、32歳のモスタートは自分が目立たずに敵をかわしていると信じている。

モスタートを奮い立たせているのは、称賛よりもむしろ否定的な声なのだ。

「俺は自分のやるべきことをして、競争して、自分にはそれだけの価値があるんだということをみんなに示せば、たいてい嫌ってくるやつらは静かになるんだ。俺はそういうのが好きだし、そういうのを糧にしているし、みんなが何を言おうが耳を貸さない。俺はただフィールドに出て、このチームの勝利に貢献して、自分のやるべきことをやるだけだ」

そう語るモスタートは、さまざまな意味で常に輝かしい才能を発揮してきたが、それを持続することはできていない。

モスタートが本当にブレイクしたのは、NFL参戦から5年で5つ目のNFLチームに加わったときだった。それは2019年にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王者となったサンフランシスコ・49ersで、当時のキャリア最高だった722ヤード、タッチダウン8回を記録したときだ。レギュラーシーズンでのダイナミックな活躍に続き、モスタートはプレーオフでも歴史に名を残す記録を打ち出したが、それは間違いなく過小評価されているだろう。

モスタートは49ersがNFCチャンピオンシップゲームでグリーンベイ・パッカーズを下すのに貢献する中で、チャンピオンシップゲームにおける最多記録となる220ランヤードとタッチダウン4回をマークした。

意外かもしれないが、モスタートはNFLの仲間たちからあまり注目されず、選手投票のみに基づくNFLトップ100に選ばれたのは今回が初めてだ。

モスタートのトップ100デビューは60位。

当然ながら、ランキングの順位を完璧だと見ていないモスタートは次のようにコメントしている。

「かなり上位だった。もうちょっと下の方かなと思っていたからびっくりしたけど、正直、もっと頑張ろうというモチベーションにつながった。去年は去年でやるだけのことはやったし、もう今は前に進むタイミング。2024年にはもっと大きなこと、もっといいことを成し遂げたいし、それに、ここサウスフロリダでチャンピオンシップを実現できたらうれしいから、できるだけこのチームに貢献したい」

モスタートから見れば、常に過小評価されていると感じるようだが、今のところは衰えを見せておらず、マイアミで再び驚異的なシーズンを送るための燃料を欠いていないことは確かだ。

【KO】