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QB争いに期限が設定されていないことには「良い点と悪い点がある」とレイダースWRアダムス

2024年08月05日(月) 11:08


ラスベガス・レイダースのデイバント・アダムス【AP Photo/David Becker】

ラスベガス・レイダースはトレーニングキャンプで、最も興味深いポジション争いの1つを繰り広げている。

クオーターバック(QB)のエイダン・オコンネルとガードナー・ミンシューはレイダースで先発の座を争っているところだ。2024年シーズンの初戦に誰が先発QBになるのかという疑問が浮上している中で、そこには良い点も悪い点もあるとワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは考えている。

『ESPN』によると、アダムスは先日、「(タイムラインがないことには)良い点と悪い点があるけど、結局のところ、チームは両方に十分なレップスを担当させているし、全員でコミュニケーションがとれている」と話したという。

「俺たちは本当にオープンに会話しているし、すべてのクオーターバックと練習している。俺は常に観察していて、あらゆることを見ながら、ガードナーとエイダンのボールの出し方を学んでいる。何事にも注意を払っているんだ」

レイダースがヘッドコーチ(HC)を務めていたジョシュ・マクダニエルズをシーズン途中に解任し、ジミー・ガロポロをベンチに下げた後に先発を任されたオコンネルの2023年シーズンにおけるパフォーマンスは確かに印象的だった。ドラフト4巡目指名を受けたパーデュー大学出身のオコンネルは、新人として11試合に出場してパス成功率62.1%、2,218ヤード、タッチダウン対インターセプト比12対7、パサーレーティング83.9を記録。オコンネルが指揮を執る中でレイダースは5勝5敗となっている。

アントニオ・ピアースをフルタイムのヘッドコーチとして採用したレイダースは、フリーエージェント(FA)だったミンシューと2年2,500万ドル(約36億2,349万円)の契約を結んでQB陣にベテラン選手を加えた。2023年、ミンシューはシーズン終了につながる肩のケガに見舞われたQBアンソニー・リチャードソンの代役を務めたときに、インディアナポリス・コルツに活力を与えている。先発としてチームを7勝6敗に導いたミンシューは、パス成功率62.2%、3,305ヤード、タッチダウン15回、インターセプト9回を記録し、キャリアで初めてプロボウルに選出された。

レイダースのQB争いがどのような展開になるかは分からないが、プレシーズン中に決着がつく可能性が高い。どちらが先発の座を勝ち取ったとしても、その選手はリーグ屈指のレシーバーを自由に使えることになる。

アダムスは2023年シーズンに2人の異なるクオーターバックとプレーしながら4年連続となる1,000ヤード超えを達成した。今オフシーズン、NFLファンは『Netflix(ネットフリックス)』の“Receiver(レシーバー)”シリーズを楽しんでおり、アダムスはそこで昨シーズンを通して感じていたフラストレーションについて率直に語っている。

レイダースが新しいシーズンを迎えるにあたり、“まっさらな状態”でピアース時代をスタートさせることに興奮しているアダムスは、次のように語った。

「(Netflixでは)生々しい感情が出ていたと思うし、それは俺たちが経験したことをありのままに映し出していた。明るい瞬間ばかりではなかったけど、良い瞬間もたくさんあった。結局のところ、あれはテレビ番組だし、ある程度の物語とかそういうものがあるのは当然だ。だからと言って、あれは正しくないというわけじゃない。だって、自分が感じたことも、チームが感じたことも、俺たちがユニットとして置かれた状況も、とても正確に表現されていたからね」

「でも、自分は今、とても良い状態にある。仲間たちと一緒にここにいられて本当に幸せだ」

【RA】