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2回のタッチダウンパスを成功させて将来性を見せたバイキングスQBマッカーシー

2024年08月11日(日) 12:32


ミネソタ・バイキングスのサム・ダーノルドとJ.J.マッカーシー【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ミネソタ・バイキングスの新人クオーターバック(QB)J.J.マッカーシーは初めて臨んだプレシーズンゲームで不安定なスタートを切ったものの、試合が進むにつれて落ち着きを取り戻していった。

ドラフト全体10位で指名されたマッカーシーは、現地10日(土)にラスベガス・レイダースに勝利したプレシーズンゲームで、先発を務めたQBサム・ダーノルドに続いて2回目のドライブから出場している。

マッカーシーの最初のパスはワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ネイラーがキャッチし、18ヤードを獲得。このプレーで、マッカーシーは腕の才能を見せつけた。しかし、その3プレー後、プレッシャーをかわして右に動いたマッカーシーは、ボールをWRトリストン・ジャクソンの後ろに向かって投げている。そのボールはレイダースのコーナーバック(CB)ジャック・ジョーンズにとって簡単にインターセプトできるもので、ターゲットの前方に出たジョーンズがボールをつかんだ。

サイドラインに向けてレシーバーの前にボールを投げる必要があったマッカーシーにとって、それは学びの瞬間となっている。

マッカーシーは土曜日に、プレッシャーに対する天性のセンスや、ポケットから出てプレーする能力など、いくつか輝きを放っていた。素晴らしい腕の能力を見せたマッカーシーは、第2クオーターに相手のコーナーバック(CB)とセーフティ(S)の間にディープボールを投げ、ジャクソンがそれを受け止めたことで21ヤードを獲得している。

第3クオーターにおける序盤2回のプレーは、マッカーシーが素晴らしい潜在能力を秘めていることを強調するものだった。第3ダウン残り9ヤードの場面で、マッカーシーはフィールド中央にいたタイトエンド(TE)ニック・ミューズにパスを通し、15ヤードを獲得。次のプレーで、マッカーシーは左側のサイドラインにいたジャクソンにディープボールを投げて45ヤードのタッチダウンパスに成功している。それは、スカウト担当者たちがミシガン大学出身のマッカーシーを欲しがる理由となったような爆発的なプレーだった。

バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは新人のマッカーシーに多くのレップスを与え、第3クオーターの後半まで試合に出場させた。マッカーシーはこの試合で6回のドライブでプレーし、パス17回中11回を成功させて188ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回を記録。ランでも18ヤードを獲得した。

『SI.com』によると、オコンネルHCは試合後に「明らかに、全員が腕の才能を目の当たりにしたはずだ。彼がインターセプトされた後にすぐに立ち直り、なおも攻撃的な姿勢を見せているところを見られて良かった」と報道陣に述べたという。

マッカーシーが圧倒されているように見えた場面はなかったものの、パスや読みでいくつか失敗したことは、ルーキーとしてまだ成長すべき部分があることを示していた。とはいえ、試合が進むにつれて、マッカーシーは落ち着いてプレーに成功するようになっていった。問題は、3番手の選手ばかりを相手にするプレシーズンだけではなく、一流のディフェンスと対峙する際にも、それを一貫してできるかどうかだ。

ダーノルドがレギュラーシーズン第1週のニューヨーク・ジャイアンツ戦で先発を務める見込みとなっている中、マッカーシーは土曜日にフィールドに立ったときと同様に、学び、成長し続けるための時間を過ごすことになるだろう。

【RA】