ドラフト1巡目指名を受けてNFL入りしたタボン・オースティンが引退を表明
2024年08月14日(水) 14:14かつてドラフト1巡目指名を受けてNFL入りしたワイドレシーバー(WR)タボン・オースティンが現地13日(火)に、『Instagram(インスタグラム)』を通じてNFLからの引退を発表した。
“ザ・ポケット・ロケット”の異名を持つ34歳のオースティンは、2013年にセントルイス・ラムズからドラフト全体8位で指名され、NFLで9シーズンにわたってプレーしてきた。その大半をラムズで過ごしていたオースティンは、2019年から2021年にかけて、ダラス・カウボーイズとグリーンベイ・パッカーズ、ジャクソンビル・ジャガーズにそれぞれ1シーズンずつ在籍し、2022年にはバッファロー・ビルズの練習生にもなったが、その後に放出を申し出た。
オースティンはそのスタイリッシュな投稿で次のようにつづっている。
「どれほど懸命に取り組んでも、どれほど強く何かを望んでも、神には別の計画があることがある。フットボールを諦める準備ができているかどうか確信が持てなかったし、これまでの人生で最も難しい決断の1つだった。でも、信じられないほど素晴らしかった10年間を経て、正式にNFLから引退する」
「何よりもまず、子どもの頃からの夢を現実にしてくれた神に感謝したい。神は計り知れない恵みを与えてくれた! 浮き沈みがあった中で、応援し、寄り添ってくれたファンに感謝したい。あなたたちがいなければ、キャリアを積むことはなかっただろう。また、俺にチャンスをくれたすべての組織、コーチ、スタッフにも感謝したい。そのような機会には言葉では言い尽くせないほど感謝している。俺がどんな状況であろうと、毎日、心からプレーし、全身全霊で取り組んでいたことをみんなが分かってくれていたことを願っている。チームメイトたちへ、みんなとは一生忘れられない思い出を作ることができたし、同じフィールドに立つことができて光栄だった。家族へ、あなたたちの愛と支えがなければここまで来ることはできなかった。あなたたちはフィールド内外で俺の肉体的、メンタル的、感情的な戦いを見守ってくれた」
「フットボールは単なるキャリア以上のものを与えてくれた。生涯の友情を与えてくれ、人格の形成にも大きな影響を与えた。選択がいかに重要で、意思決定がいかに自分に影響を与えるかを教えてくれた。フットボールは俺に、絶え間なく追い続ける心構えと、懸命に仕事に取り組む態度を育んでくれた! フットボールが常に俺を愛してくれたわけではなかったけど、いつまでも初恋の相手であり続けるだろう! NFLで過ごした時間を一生大切にする。本当に名誉なことだった。シーズンが終わるように、物事には終わりがある。俺にとっては今、人生の次のチャプターに足を踏み入れる時が来た。感謝と敬意を込めて。タイ・オースティン!」
小柄でありながら、レシーバー、ランナー、リターナーの3役をこなす危険な存在として、ランで1,361ヤード、レシーブで2,239ヤード、パントリターンで1,483ヤード、キックオフリターンで451ヤードを記録してきたオースティン。そのほかに、レシーブで16回、ランで10回、キックオフリターナーとして3回のタッチダウンも決めてきた。
ウエストバージニア大学で輝かしいキャリアを送ったオースティンは、大学での52試合で4,446スクリメージヤード、2,840リターンヤード、タッチダウン40回を記録している。
【RA】