OLBレディックのトレード要求でジェッツが動揺することはないとサラーHC
2024年08月14日(水) 15:04アウトサイドラインバッカー(OLB)ハサン・レディックが(またしても)トレードを要求していることが明らかになった翌日も、ニューヨーク・ジェッツはこの件に関する方針を変えなかった。
例えば、現地13日(火)にこの件について尋ねられたヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーの反応を見てみよう。
サラーHCは「ジョー(ダグラス、ジェネラルマネジャー/GM)以上に詳しく説明するつもりはない。そういうものだ。私はここにいる選手たちに注目するつもりだ」と話している。
月曜日、レディックが不満を抱いているとのニュースが流れた直後に声明を発表したダグラスGMは、その中で「私たちはハサンに、トレードするつもりはなく、チームメイトと共にここにいることを期待しており、集合しない場合はCBA(団体労働協約)に従って罰金を科し続けることになると伝えた」ときっぱりと述べた。
この現実的なアプローチは、サラーHCが火曜日に臨んだメディアセッションにも引き継がれている。サラーHCは、レディックがいないことであいた穴を埋めながら実力を証明するチャンスを得る選手たちに焦点を当てることを選択。ジェッツの反応を見る限り、レディックはこのまま自宅にとどまるようだ。
気を散らすもの? そのようなものはない。
サラーHCは「そうではない。約束する」と報道陣に語っている。
「ここにいる選手たちにとっては素晴らしい機会だ。私たちはD(ディフェンシブ)ラインにも、その深さにも満足している。特にDエンド(ディフェンシブエンド)ポジションに関してはね。ウィル・マクドナルド(四世)をはじめとし、ジャーメイン・ジョンソン(二世)やタック・マッキンリーも多くの機会を得ている。(エリック)ワッツや(ブレイデン)マクレガー、(マイケル)クレモンズ、ジェイリン(ホームズ)も同じだ。つまり、うちのディフェンシブエンドポジションは充実していて、彼らはレディックがいないことで得られる追加の機会をうまく利用している」
クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースも火曜日にレディックの状態について質問を受けた。
ロジャースは「もちろん、彼がここにいることを望んでいるけど、自分にとって最善のことをしようとしていることを批判するつもりはない。彼にとってベストなのはジェッツの一員でいることだと思う。楽しい旅になるだろうからね。でも、彼は自分自身と家族にとって最善の決断をする必要がある」とコメントしている。
ブライス・ハフがフリーエージェント(FA)になったときは打撃を受けたように見えたものの、ジェッツはディフェンシブフロントの選手層の厚さに自信を持っている。契約内容に不満を抱えていたレディックは、以前に加入していたフィラデルフィア・イーグルスにトレードを促した。ジェッツはそんなレディックを獲得することでハフの損失を補っている。
この動きは構想上、かなり理にかなっていた。しかし、コミュニケーションが不足していたのか、あるいはベテラン選手の報酬面の要求を受け入れることに興味がないのか、ジェッツと契約最終年に1,425万ドル(約20億9,454万円)を受け取る予定のレディックは契約面で折り合いがつかず、レディックが長きにわたってホールドアウトするという結果につながっている。
きっぱりとした返答がすべてを物語っている。ジェッツには意見を変えるつもりがない。ジェッツは実際に、少なくとも公の場では、ほとんど気にしていない様子を見せている。今後は自分たちの意見をさらに固め、2024年にレディックに関する2回目のトレードを実施する可能性もあるかもしれない。
【RA】