バイキングス新人QBマッカーシーが半月板の修復手術を受けてシーズン終了へ
2024年08月15日(木) 10:39大きな期待が寄せられていたミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)J.J.マッカーシーのルーキーシーズンが終わった。
バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルが現地14日(水)に、マッカーシーは断裂した右半月板の手術を受け、2024年シーズンの全試合を欠場することになったと発表している。
「手術は成功したが、その中で修復が必要なことが判明し、それによりJ.J.の2024年シーズンは終了した」とオコンネルHCは報道陣に語った。
水曜日に最初にこのニュースを伝えたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロだ。
マッカーシーは先週土曜日に臨んだラスベガス・レイダースとのプレシーズン初戦で右半月板を断裂し、月曜日の練習を欠席。その時点では膝の痛みだと判断されていた。さらなる検査を受けた結果、半月板が断裂していることが判明し、手術が実施されている。
オコンネルHCは「チームとしてもファンの皆さんもワクワク感を抱いていただけに、打ちひしがれている。彼がこの前、U.S.バンク・スタジアムで本当にいいパフォーマンスを見せていたことを思うと余計にJ.J.が気の毒だ」と述べ、こう続けた。
「だが、ファンの皆さんもすでに気づいている、あるいはこれから知っていただくことになる通り、彼はとてもモチベーションが高く、集中力もある。ドラフトで指名したときから楽しみにしていたように、彼はトレーニングキャンプの序盤だけではなく、先週土曜日のパフォーマンスにおいても、私が期待していたことをすべて証明してくれた。ファンの皆さんは私たちが若きフランチャイズクオーターバックを手に入れたという事実にもっと興奮すべきだし、私もそう信じている」
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、スーパーボウル時代(1967年以降)にドラフト全体10位以内で指名されたクオーターバックの中で、ケガでルーキーシーズンを棒に振るのはマッカーシーが初めてとのことで、今回のケガの深刻度は前例のないものとなっている。
執刀医が半月板の切除を選択していれば、マッカーシーが数週間で復帰できる可能性もあった。しかし、腱(けん)を完全に修復することになった結果、回復により多くの時間が必要になり、ミシガン大学出身のマッカーシーは2024年シーズンの試合を欠場することになっている。
バイキングスは4月に行われた2024年NFLドラフトの全体10位でマッカーシーを指名。マッカーシーは1巡目で指名を受けた6人のクオーターバックのうち5番目に獲得された選手となった。
オコンネルHCは「今後は、彼にとって非常に重要な成長プロセスを継続するという特殊な側面が大事になる。短期的にはフィジカル面の練習ができないかもしれないが、それは小さな障害に過ぎないだろう」と話している。
「このリーグでは、他のクオーターバックもキャリア序盤に同じような経験をした後、それまで以上に強く、良くなって復帰している。それは単に私が期待していることではなくて、J.J.も必ずそうなると確信している。彼がクオーターバックルームで他の選手たちと一緒に過ごすという素晴らしい計画だけではなく、彼と私が信頼関係を築き続け、日々のフットボールプロセスを確立できるようなプロセスも用意する。とはいえ、早い段階で最も重要なのは、リハビリを行い、フィジカル面の回復を目指すことだ。私は彼が完全に回復すると期待している」
バイキングスはベテランQBサム・ダーノルドと契約することで備えをしており、ダーノルドはデプスチャート上でチームのトップクオーターバックとしてトレーニングキャンプを迎えている。しかし、新人のマッカーシーがレイダースと対決したプレシーズン初戦で輝きを放ち、1回のインターセプトを喫した一方で2回のタッチダウンを決めたことで、ダーノルドへのプレッシャーは増していた。
マッカーシーが欠場するため、2024年における先発の仕事はダーノルドのものとなった。ダーノルドはフリーエージェント(FA)としてミネソタを離れてアトランタ・ファルコンズに加入したQBカーク・カズンズが残した空白を埋めることに挑戦する。
【RA】