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パンサーズでナンバーワンWRへの復帰を目指すディオンテ・ジョンソン

2024年08月16日(金) 12:26


ディオンテ・ジョンソン【AP Photo/Darron Cummings】

ディオンテ・ジョンソンは2021年にプロボウルに選出され、このままいけばトップレベルのワイドレシーバー(WR)入りを果たすかと思われた。ところが、過去2シーズンはピッツバーグ・スティーラーズのオフェンスが苦戦を強いられたことで、ジョンソンの成績も落ち込んでいた。

28歳のジョンソンはこのオフシーズンにカロライナ・パンサーズにトレードされ、そこでは新任ヘッドコーチ(HC)のデイブ・カナルスがジョンソンをオフェンスの中心に据える構想を描いている。

カナルスHCは「オフェンスを構築していく中で、特定の選手を中心に据えたいと考えており、現時点では、ディオンテ・ジョンソンのレベルがどれくらいかを見極めているところだ」と『Associated Press(AP通信)』に述べている。

これに対してジョンソンは、「そう言ってもらえてうれしい。あとは俺がルートを走り、フリーになれるかどうかだ」とコメントしている。

カナルスHCは、ジョンソンをディフェンダーから守るためにフォーメーションを活かす計画を明らかにしており、キャンプ中にはジョンソンがバックフィールドに配置される場面も見られた。カナルスHCは、ディフェンスがジョンソンに過度に注目することについては心配していないという。

「それを認識してさえいれば、何かしらの傾向があることは問題ない」と切り出したカナルスHCは、こう続けている。

「ディフェンスは必ず誰かをマークしてくるだろう。それが他の選手のチャンスを広げることになる。プログレッションが進む中でクオーターバック(QB)には次のターゲットを見つける忍耐力が求められるが、それができれば、他のレシーバーやタイトエンド(TE)が活かされるだろう」

ジョンソンが再び1,000ヤード超えのシーズンを達成するためには、健康を維持することが鍵となる。彼は鼠径部の軽い捻挫により現地14日(水)の練習を欠席したが、チームは深刻な問題ではないと考えている。

ジョンソンは、カナルスHCのオフェンスにおいて相手に脅威を与えられるスキルを持っている。カナルスHCは地上戦を重視しているものの、昨シーズンまで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたタンパベイ・バッカニアーズでは、マイク・エバンスとクリス・ゴッドウィンの2人のレシーバーが1,000ヤード以上を記録している。

その頃、スティーラーズではWRジョージ・ピケンズの加入によりジョンソンのターゲット数は減り、加えて過去2シーズンで爆発的なプレーがほとんど見られないパスオフェンスにより、ジョンソンの成績は低迷した。

ジョンソンは、アダム・シーレンと1巡目指名のゼイビア・レゲットを擁するオフェンスで、パス攻撃においては明確なナンバーワンWRとして2024年シーズンを迎える。以前の体制下で2巡目に指名されたテラス・マーシャルJr.とジョナサン・ミンゴは、キャリア初期から好機をつかむのに苦戦している。

ジョンソンの獲得は、ルーキーとして期待に応えられなかったQBブライス・ヤングのキャリアを軌道に乗せるために重要な要素だった。クオーターバックを重視したコーチを迎え、武器を追加したことで、パンサーズはチームを立て直すための準備が整ったと信じている。

ジョンソンはヤングについて、「彼はこのオフェンスとともに、きっと周りを驚かせるだろう」と述べている。

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