ニュース

30代半ばまでプレーする可能性は「確実にある」と49ersのRBマカフリー

2024年08月18日(日) 09:32


サンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリー【AP Photo/Ashley Landis】

ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーはカロライナ・パンサーズ在籍時に繰り返すケガが原因で2シーズンの間に23試合の欠場を余儀なくされたが、サンフランシスコ・49ersに移ってから健康の秘訣を見つけたようだ。

あらゆる局面で万能なマカフリーはNFLトップのランニングバックとして再浮上している。

ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンが指揮するオフェンスに驚くほどフィットしているマカフリーだが、その耐久性が成功の大きな要因であることも証明済みだ。

そのため、28歳のマカフリーはまだまだ現役を続けられると見込んでおり、少なくとも30代半ばまでプレーを続けられると確信している。

マカフリーは最近の取材で『RG.org』のDJシディキに30代半ばまでプレーする可能性はあるかと尋ねられた際に「確実にある」と答え、「俺は何事にも制限を設けない。常に自分の気持ちに従って行動しているし、今はものすごくいい気分だ」と続けた。

もちろん、マカフリーの“ものすごくいい気分”というのは、ふくらはぎのケガでプレシーズンに欠席している現状とは一致していない。とはいえ、マカフリーは先日に出演した『Sirius XM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』で、現在は予防的な措置をとっているに過ぎず、試合があれば出場しているはずだと語っている。

49ersに加入してから、マカフリーはレギュラーシーズンで出場可能な28試合のうち27試合に出場。唯一、欠場したのは昨シーズン第18週で、その理由は49ersがホームフィールドアドバンテージを確保していたからだった。

当時27歳だったマカフリーは、キャリアハイとなるランヤード(1,459ヤード)や、スクリメージヤード(2,023ヤード)、スクリメージタッチダウン数(21回)でリーグトップに輝き、おそらく自己最高のシーズンを送っている。そうした活躍により、マカフリーはAP通信NFLオフェンス部門年間最優秀選手賞を獲得し、MVP候補にもなった。

懸念点を1つ挙げるとすれば、それはマカフリーがタッチ数(339回)でもリーグをけん引したことかもしれない。マカフリーはパンサーズに所属していた2019年シーズンにもタッチ数(403回)でリーグトップに立っている。その年、マカフリーはランとレシーブの両方で1,000ヤードを稼ぐというセンセーショナルなシーズンを過ごしたが、それはケガに悩まされた2シーズンの前触れとなった。マカフリーの起用頻度がケガの原因になったのかと問われれば、おそらくそうではないだろう。

マカフリーが49ersの成功に欠かせない存在になっているだけに、その起用頻度は常に懸念点となるはずだ。そしてもちろん、マカフリーがランニングバックであるという単純な事実もある。ランニングバックのキャリアは30歳になる前に急激に衰え始めることが多く、全盛期を迎えたと思われた矢先、あるいは大型契約を結んだ直後に突然低迷することもある。元RBトッド・ガーリーやダラス・カウボーイズのRBエゼキエル・エリオットなどがその例だと言えよう。マカフリーはそのメッセージの中で、心配するなと伝えているのかもしれない。まだ十分な力を残しているマカフリーは、次のようにコメントしている。

「気分は最高だ。リーグの中には自分と同じ年齢でまだ活躍している選手がいる。俺より年上のデリック・ヘンリーとかラヒーム・モスタートもそうだ。彼らは30代でありながらプロボウラーであり、オールプロ級の選手だ。俺は自分が続けたいと思う限り、続けられると確信している」

マカフリーはあと2シーズン、20代としてプレーする予定で、49ersとの契約期間は2024年シーズンを含めてあと4年残されている。非常に活発な万能選手であり、タッチダウンの達人でもあるマカフリーが、すぐにペースを落とすことはないだろう。

【RA】