チーフスQBマホームズがプレシーズンゲームでTEケルシーに向けた背中越しのパスに成功
2024年08月18日(日) 16:12クオーターバック(QB)パトリック・マホームズがフットボール界で達成すべき目標はもう何もないと思われていた矢先、マホームズは予想外の動きに出て再び人々を驚かせている。
現地17日(土)に24対23でデトロイト・ライオンズに敗れたプレシーズンゲームの第1クオーターに、マホームズは長年の練習の末についに背中越しのパスを試みて成功させた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、第3ダウン残り3ヤードの場面でタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーがキャッチしたパスは、時速11.27マイル(時速約18.14km)で移動して空中で7.2ヤード進み、成功確率は86.8%だったという。このプレーで8ヤード前進してファーストダウンを獲得したチーフスは、2回目のドライブを延長させ、最後はフィールドゴールで締めくくった。
ショットガンフォーメーションについていたマホームズは、右に移動してライオンズのディフェンシブエンド(DE)ジョシュア・パスカルの注意を引いた。一方、プレスナップモーション後にオフェンシブラインの右側に位置していたケルシーは、フィールドを進みながらワイドオープンになっていた。
しかし、マホームズは土曜日にケルシーにあのような形でボールを投げて、インターネットをにぎわせるつもりはなかったと明かしている。
試合中に放送されたインタビューで、マホームズはトレント・グリーンに「簡単に言うと、トラビスが走るべきルートを走らなかったから、結果的に背中越しのパスのようになったんだ。俺はトラビスに腹が立っていたからね」と語った。「彼はフラットルートを走るはずだったんだ。放送でも聞こえていたかもしれないけど、俺は彼に向かって叫んだ。それなのに彼は走らなかった。だから、腹いせに背中越しのパスを投げてやったんだけど、今となってはそれがハイライトになりそうだ」
マホームズはそのプレーが当初から計画されていたものではなかったと認めている。
インターネットで拡散されたパスは即興で行ったものだったのかと問われたマホームズは「100パーセントそうだ」と答え、こう続けた。「それこそ、俺がみんなに伝えようとしていたことだ。計画できるもんじゃない。自然に起こることで、流れでやるものだ。実際、ハーフタイムに誰かが話題にするまでそのことは忘れていた。決して計画していたことではないし、指示されたプレーでもなかった。ただなんとなくああなった」
「RPO(ランパスオプション)みたいなプレーをしていて、彼にパスを投げるはずだったんだけど、ボールを手に持ったまま動けなくなってしまった。“ちくしょう、トラビスのやつめ”って思いながら、背中越しに投げたらうまくいったんだ」
その前例のないプレーには、パスを受けたケルシーの兄であり、今オフシーズンに引退を表明したジェイソン・ケルシーを含め、リーグ中から多くの驚きの声が寄せられている。
「こいつ、マジでやりやがった!! マジック・マホームズ」
This son of a gun actually did it!! Magic Mahomes
— Jason Kelce (@JasonKelce) August 17, 2024
「@Chiefsの@PatrickMahomesと@tkelce。プレシーズン第2週のハイライトはこれで決まりだ。#chiefskingdom #BaldysBreakdowns」
.@Chiefs @PatrickMahomes @tkelce the highlight for preseason week #2 is in the books. #chiefskingdom #BaldysBreakdowns pic.twitter.com/LBue5V9sF7
— Brian Baldinger (@BaldyNFL) August 17, 2024
「NFLで最高の選手による、ごく普通な背中越しのパス」
「プレシーズンゲームを楽しませてくれるね」
Just your normal behind-the-back pass from the best player in the NFL.
Making preseason games fun.
— Kevin Patra (@kpatra) August 17, 2024
昨季にスーパーボウルMVPに輝いたマホームズは、2回のフィールドゴールドライブでパス14回中8回に成功して93ヤードを記録した後にフィールドを去った。
マホームズが史上最もエキサイティングなフットボール選手になるための次なるステップは、レギュラーシーズンの試合で今回のような偉業に挑戦することだ。チーフスの巧妙なプレーはこれからの試合で、ファンだけではなく、相手ディフェンスからも注目されるだろう。
【RA】