ジャイアンツで「役割を担う」準備はできていると自負する新人TEジョンソン
2024年08月18日(日) 16:252024年シーズンを迎えるにあたり、ニューヨーク・ジャイアンツのオフェンスには多くの注目が集まっている。
ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂から復帰しようとしているクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが、ライバルのフィラデルフィア・イーグルスに移籍したランニングバック(RB)セイクワン・バークリーがいなくても先発として活躍できることを証明しようとしている中、新人ワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースにはすでに大きな期待がかかっている状態だ。
一方、ダレン・ウォーラーが熟考の末に引退を決意したにもかかわらず、タイトエンド(TE)陣がジャイアンツの再起にどのような影響を与えるかはあまり注目されていない部分となっている。
それがドラフト4巡目で指名を受けた新人TEテオ・ジョンソンにかかっているならば、ジョンソンはその点で大きな影響を与えるだろう。
ジョンソンは『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のピーター・ボッテに「このチームで役割を担う準備は確実にできていると思っているし、多くの仕事を遂行する能力があるということをみんなに示そうとしている」と話している。「前進して成長し続ける中で学んでいるところだ。まだまだ成長の余地があるとは思っているけど、良いスタートを切ったんじゃないかな」
「最も大きな調整点はメンタルの部分だと思う。大学時代よりもはるかにボリュームも細かい部分も多い。特に、たくさんのことを知っていることが求められるタイトエンドポジションではそうだ」
ジョンソンは4月に行われたドラフトで、タイトエンドの中で5番目に指名を受けてジャイアンツに加入した。その様子は『Hard Knocks: Offseason with the New York Giants(ハードノックス:オフシーズン・ウィズ・ザ・ニューヨーク・ジャイアンツ)』でも取り上げられている。
ペンシルベニア州立大学でレシーブ77回、938ヤード、タッチダウン12回を記録し、バランスのとれた有望株とみなされているジョンソンは、股関節のケガが原因でトレーニングキャンプの最初の2週間近くをPUP(故障者)リストで過ごしていた。特に習得が難しいことで知られているポジションで出遅れたことは、ジョンソンの現在の立ち位置に影響しているのかもしれない。ジョンソンはチームの非公式デプスチャートで、ダニエル・ベリンジャー、ローレンス・ケーガー(現在は鼠径部のケガを治療中)、クリス・マンハーツに次いで4番目に位置している。
とはいえ、プレシーズンの序列はレギュラーシーズンが始まると大きく変動することが多い。いずれにせよ、23歳のジョンソンはルーキーシーズンに高い目標を掲げており、現在の1番手TEとタッグを組むことでそれを達成できると信じている。
ジョンソンはベリンジャーについて「ダニエルは素晴らしい人で、とても利他的だし、コミュニケーション面で何度も助けてくれたり、コツを教えてくれたりしている」とコメント。「俺たちは枠にはまらないという点で似ていると思うし、2人ともランブロッカーとしてもパスキャッチャーとしてもプレーできる」
「つまり、俺たちは一緒にたくさん素晴らしいことをやれると思う」
2022年にドラフト4巡目で指名されたベリンジャーは、ジョンソンと同じ道を歩んできた。ベリンジャーはジョーンズがプロとして最も素晴らしい成績を残した2022年シーズンにキャッチ30回で268ヤード、タッチダウン2回を記録したが、ウォーラーのバックアップになった2023年には停滞し、キャッチ25回で255ヤード、タッチダウン0回という数字にとどまっている。
キャリア3年目を迎えて先発を務める見込みのベリンジャーはジョンソンと共に、ネイバースや他のワイドレシーバーたちの生産性を補う上で重要な役割を果たすかもしれない。
そうした準備はプレシーズンに進められるはずだ。ジャイアンツは現地17日(土)に実施され、ジョーンズがシーズン終了のケガに見舞われてから初めて臨んだヒューストン・テキサンズ戦に28対10で敗れている。
【RA】