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2番手の座に就くためには実力を証明する必要があると理解しているコマンダースWRドットソン

2024年08月18日(日) 16:42


ジャハン・ドットソン【AP Photo/Alex Brandon】

コーチが変更された中での現状維持は決して保証されていることではない。

現地15日(木)、ワシントン・コマンダースが現在も2番手のワイドレシーバー(WR)を模索していることについて質問された際に、ヘッドコーチ(HC)ダン・クインはそのことを明確にしている。

クインHCは「私たちはその真っただ中にいると言えるだろう」と述べ、こう続けた。「2人、3人、4人、5人と、たくさんの選手たちが競い合っている。オラマイド(ザキアス)にはとても感心しているし、本当に良いキャンプを過ごしていると思う。ルーク(マカフリー)やジャハン(ドットソン)、ディヤミ(ブラウン)により多くの仕事を任せることを楽しみにしているし、それが今の状況だ」

昨年はドットソンが前HCロン・リベラの下で2番手WRの役割を担っていた。

ドットソンは2023年シーズンにチームの攻撃スナップの81.8%でプレーしている。その数はWRテリー・マクローリンよりも36回少ないだけで、カーティス・サミュエルと比べると300回以上多かった。サミュエルがオフシーズンにバッファロー・ビルズに移籍したことで、当初はドットソンにより多くの責任が生じると見られていた。

しかし、プレシーズンの試合でここまで多くの責任がドットソンにのしかかると予想していた者はほとんどいなかっただろう。

ドットソンはニューヨーク・ジェッツとのプレシーズン初戦で、レシーバーの中で最多となる31回の攻撃スナップに参加。記録はレシーブ2回、13ヤードだった。ドットソンの起用法はコマンダースで不動の1番手WRとなっているマクローリンの起用法とは対照的で、マクローリンは最初のドライブで新人クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズと同じ11回のプレーに参加している。

そのような多くの出場機会は通常、コーチに対してさらにアピールする必要がある選手に与えられるものだ。ドットソンが現実から目を背けていないことは評価に値すると言えよう。

『The Washington Post(ワシントン・ポスト)』のサム・フォティアによれば、ドットソンは「DQ(ダン・クイン)は俺をドラフト指名したわけじゃない。この仕事では毎年、自分を証明する必要がある。自分の価値と能力を証明しなきゃいけないんだ。俺はそれをしようとしている」と語ったという。

2022年ドラフト全体16位で指名されたドットソンは、キャリア序盤に安定しなかったことから競争の渦中にいる。ドットソンはケガに悩まされていたルーキーシーズンに12試合に出場してキャッチ35回、523ヤード、タッチダウン7回を記録し、素晴らしいポテンシャルを示していた。

しかし、昨シーズンは健康を維持して17試合に出場したにもかかわらず、レシーブ数は49回とわずかにしか伸びず、他のほとんどの成績は悪化している。レシーブ平均ヤードが14.9ヤードから10.6ヤードに下がった結果、レシーブヤードは518ヤードにとどまり、タッチダウン数は4回だった。

ドットソンがキャリア3年目に新しいオフェンスで流れを変え、ブレイクアウトを果たすためには、クインHCが言及したチームメイトたち――ベテランスロットレシーバーのザキアスやドラフト3巡目指名を受けた新人のマカフリー、ドットソンと同様に前体制で精彩を欠いていたブラウン――を上回る必要がある。

ドラフト全体2位で指名されたダニエルズが先発の座を争っていることを踏まえると、コマンダースはダニエルズの成長を支えるために、マクローリンと共にプレーするもう1人の有力なワイドレシーバーを強く求めているはずだ。

ドットソンは自分がそうした存在になるだけではなく、それ以上の活躍ができると信じている。あとはそれを証明するだけだ。

実力を証明する方法について「一番重要なのは、とにかく速くプレーして、極限までプレーブックに慣れることだ」と強調したドットソンは、次のように続けている。「そうすることで、自分の持ち味をルートに加えることができる。それと同時に、速くプレーして、フィールドを広げ、ディフェンスを混乱させることも俺にとっては重要だ。プレーブックに慣れて、できるだけ速くプレーできるようになったら、俺はマークしきれないような存在になれる気がする」

【RA】