チーフスの全盛期終えん説に対し「外野の声は気にしない」とリードHC
2025年08月13日(水) 12:08
カンザスシティ・チーフスのスーパーボウルでの大敗、そのシーズンを通して続いた接戦、さらにはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルたちの台頭を受け、一部ではチーフス王朝が2025年に失速するとの声が上がっている。
しかし、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、そうした雑音には耳を貸さない姿勢を示している。
『Up & Adams(アップ・アンド・アダムズ)』に出演した際、ケイ・アダムズから今シーズンの低迷予想について問われたリードHCはこう答えた。
「多くの試合が接戦だったから、そう言われるのは理解できる。ただ、それがナショナル・フットボール・リーグだ。選手たちがどうやってそれを乗り越えたかを誇りに思っている」
「最終的には勝利すること。それが全てだ。このチームには勝者がそろっていて、彼らが勝つ方法を見いだした。そのことを誇りに思っている」
「外野の雑音は無視する。そんなものを聞いていたら気が狂ってしまうし、フットボールを楽しめなくなるからな」
クオーターバック(QB)パトリック・マホームズら一部の選手は、とりわけスーパーボウルの敗戦の悔しさをモチベーションに変えている。
一方、リードHCはマイクの前で話す者やSNS上で騒ぐ者の声など、まったく意に介していない。
改めて周囲の意見について問われた際も、リードHCは「雑音なんて気にしない。試合に勝つことだけを考えている」と応じた。
AFC西地区では、デンバー・ブロンコスやロサンゼルス・チャージャーズが、9年連続地区制覇中のチーフスを引きずり下ろす候補に挙げられている。さらに、ラスベガス・レイダースも組織改革を経て勢いを増している。
昨季チーフスは15勝2敗という好成績を収めながらも、他のチームなら敗れていた可能性が高い試合を辛くも勝ち切ったケースが目立った。スーパーボウルでフィラデルフィア・イーグルスに大敗したことで、その脆さが浮き彫りになったとも言える。
ただリードHCは、完璧ではない状況でも勝利をもぎ取る力こそ称賛されるべき特質であり、それを今季も追求すると言う。
「それが大事なことで、目の前には大きなチャレンジがある」とリードHCは勝者としての姿勢を語った。
「今季の開幕はブラジルで迎える。そこからが勝負だ。AFC西地区のチームは強いし、素晴らしいヘッドコーチや選手がいる。われわれもそれを理解している。そしてNFL全体を見ても、リーグは実力が拮抗している。だからこそ、毎週ベストを尽くす必要がある。それを実現できるよう準備を進めている」
【R】