RB起用の挑戦に前向きなベアーズWRムーア、「何でも試して攻めるだけ」
2025年08月13日(水) 12:10
シカゴ・ベアーズはトレーニングキャンプ期間中、爆発的なプレーが持ち味のワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアにオープンスペースでボールを持たせるため、バックフィールドからスナップに参加させる時間を設けていた。
ムーアはランニングバック(RB)コーチのエリック・ビエネミーとセッションを1回行い、バックフィールドからのルートコンセプトを確認している。ベテランのムーアは、新しい配置を習得するのは見た目よりも難しいと言う。
現地11日(月)、ムーアは「正直言って大変だけど、高い給料をもらっているんだからやらない理由はないだろ」と『Chicago Sun-Times(シカゴ・サンタイムズ)』に語っている。
新任のヘッドコーチ(HC)ベン・ジョンソンと攻撃コーディネーター(OC)デクラン・ドイルの下、ベアーズはムーアを時折バックフィールドから起用し、ミスマッチを生み出してより広いスペースでボールを持たせる戦略を試している。
「DJはボールを持てば本当に魅力的なプレーをする選手だ」とドイルOCは述べている。
「だからわれわれは、どうやってそれを実現するかについて、あらゆる創造的な方法を探している。できる限り多くボールに触れさせたい。彼はバックフィールドでも無理なくプレーできているし、視野も広い。とりあえず試して、いろいろ調整してみて、どうなるか見ていくつもりだ」
ムーアがポジションを変更するわけではなく、バックフィールドからの起用は限定的になる見込みだ。しかし、外側での配置を前提にしているディフェンスに対して、バックフィールドへの移動やそこからのセットはミスマッチを生む可能性がある。ムーアがバックフィールドからスナップに参加した場合、その大半がパスルートになるとみられるが、本人はハンドオフを受けることにも前向きだ。
「今はただアスリートとして、何でも試して攻めるだけ」とムーアは話す。
ムーアのバックフィールド起用は、今季のベアーズのランニングバック陣が抱える不確定要素を浮き彫りにしている。ブロッキングの改善は、RBディアンドレ・スイフトが昨季の不本意な成績から復活する助けにはなるはずだ。それでもこのポジション全体としては、特にパスゲームでの爆発力に欠けており、この部分でムーアの貢献が期待されている。
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