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昇給をかなえるためにレギュラーシーズン中の欠場も辞さない意向のスティーラーズDTヘイワード

2025年08月12日(火) 10:51

ピッツバーグ・スティーラーズのキャメロン・ヘイワード【AP Photo/Terrance Williams】

ピッツバーグ・スティーラーズで長年活躍してきたディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードは昇給を望んでおり、その実現のためにレギュラーシーズンゲームを欠場することも辞さない姿勢を見せている。

ヘイワードは現地11日(月)に報道陣に対し、14年のキャリアで4度目のオールプロ選手を果たしたことを受け、2月に契約の見直しをチームに打診したと明かした。トレーニングキャンプが始まって3週間近く経つが、その交渉に進展は見られていない。

プロボウルに7度選出された経歴を持つ36歳のヘイワードはキャンプ中に“ホールドイン”を実行しており、一部の個人練習には参加しているものの、パッドを装着した11対11の練習は一部欠席している。スティーラーズがセントビンセント大学での3週間にわたるトレーニングキャンプの最終段階に差し掛かる中、ヘイワードは月曜日に普段着でサイドラインに立っていた。

ヘイワードはチームから昨夏に減俸を受け入れるよう求められたと明かしている。結果的に、両者は2026年シーズンまで続く契約の再編に合意した。2023年にケガに悩まされていたヘイワードは復調を遂げてサック8回、タックル71回、パスディフェンス11回を記録し、チームからの期待に応えた。そうした中で、スティーラーズは10勝7敗の成績を残し、5年で4度目のプレーオフ進出を果たしている。

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンも守備コーディネーター(DC)テリル・オースティンも今の時期におけるヘイワードの立場や練習不参加を気にしていない。

トムリンHCは「キャムは長年やってきた選手だ。私は(キャンプ中の)こういった状況で、あまりキャムを酷使しない」と述べている。

スティーラーズはサラリーキャップに若干の余裕があるものの、スターアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットやワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフ、最近獲得したコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーといった選手と巨額の契約を結んでいる。

2023年にウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤーを受賞したヘイワードは、“1つのヘルメットでプレーする選手”、つまり、キャリアをスティーラーズで全うしたいという意向を長らく示してきた。現時点でその可能性が危ぶまれているわけではないが、ヘイワードの強硬な姿勢は比較的静かなキャンプに波紋を呼んでいる。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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