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レイダースHCピアースがQBミンシューをシーズン第1週の先発に指名

2024年08月19日(月) 10:54


ラスベガス・レイダースのガードナー・ミンシュー【NFL】

ラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューがキャリアで2度目、そして2021年以降で初めてシーズン第1週に先発を務めることになった。

ロサンゼルス・チャージャーズとのシーズン初戦を3週間後に控える中、ミンシューがヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースによってレイダースの先発クオーターバックに指名されている。

ミンシューはレイダースのQB争いにおいて、新人として昨シーズン最後の9試合で先発を務めていたキャリア2年目のQBエイダン・オコンネルに競り勝った。

現地17日(土)に敗れたダラス・カウボーイズ戦を含むプレシーズンでの2試合で、ミンシューはパス33回中16回成功、212ヤード、タッチダウン1回を記録し、インターセプトは0回だった。一方のオコンネルはパス29回中21回成功で172ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回という数字を残している。

ピアースHCは「私と(ジェネラルマネジャー/GMトム)テレスコ、(攻撃コーディネーター/OC)ルーク・ゲッツィの3人で今朝、話し合った。さまざまなことを話した。昨夜を基準にしたわけではなく、いろいろな要素が絡んでいる」と述べている。

「私たちはガードナーが順調なスタートを切るのに最高の機会を与えてくれると感じているため、そうすることにした。私たちは彼をサポートしており、チームも、スタッフも、組織もそれを支持している」

年俸だけを見れば、ミンシューがデプスチャートの頂点に立つのは驚きではない。現在、キャリアで4つ目のチームに所属しているミンシューは、今オフシーズンにレイダースと2年2,500万ドル(約36億9,709万円)の契約を結んだ。一方、2023年ドラフトで4巡目指名を受けたオコンネルの今年の基本給は91万5,000ドル(約1億3,531万円)となっている。

昨シーズン、当時ヘッドコーチを務めていたジョシュ・マクダニエルズの解雇に伴い、残りの試合でジミー・ガロポロを差し置いて先発を任されたオコンネルは、トータルで10試合に先発した。競争する機会を“獲得”していたため、オコンネルは今年にQB1の座を維持する十分なチャンスを与えられていたと言えよう。

昨シーズンが、オコンネルがレイダースの先発を務める最後のシーズンになるとは限らないが、現在その仕事を手にしているのは28歳のミンシューだ。

ミンシュー、そしてより正確に言うとミンシューマニア(ミンシューに対する熱狂的な支持)は、ワシントン州立大学出身のミンシューが新人だった2019年シーズンに注目を集め始めた。負傷したニック・フォールズの代役を見事に務めたミンシューは、翌シーズンにジャクソンビル・ジャガーズのシーズン第1週の先発となっている。ミンシューに正当なチャンスが与えられていたかどうかは議論の余地があるものの、ジャガーズはその年に大苦戦を強いられてNFLの最下位に沈んだことでトレバー・ローレンス時代へ移行することに。ミンシューは2023年シーズンにインディアナポリス・コルツの一員としてキャリア最多の13試合に先発し、シーズン最終週までプレーオフ進出の可能性を維持。その活躍が認められ、キャリアで初めてプロボウルに選出された。

ジャガーズ、フィラデルフィア・イーグルス、コルツでの5シーズンを通して、ミンシューは37試合に先発して15勝22敗の成績を残し、特にピンチの際にオフェンスをけん引できることを証明してきた。レイダースはミンシューが昨季に27位に沈んだオフェンスを改善してくれることを期待している。

NFLで最も魅力的な自由人の1人がシルバー&ブラックの先発を任されるということは、ミンシューマニアもラスベガスにやってくるということだ。

【RA】