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不安定なパフォーマンスを見せたQBジョーンズについて語るジャイアンツHCダボール

2024年08月19日(月) 12:12


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【NFL】

現地17日(土)に再び窮地に立たされたニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが、試合の状況に順応するのに時間を必要としていたのは確かだ。

昨年11月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してから初めて試合に出場したジョーンズは、ヒューストン・テキサンズ戦の序盤につまずいたものの、最後には立ち直ってジャイアンツへの不安を払拭している。

試合後に臨んだ記者会見で、良かった点とともに失敗した点についても言及したヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは、プレシーズンとはこういうものだということを思い出させている。

チーム公式記録によると、ダボールHCは「これらの試合はそのためにある」と述べ、こう続けたという。

「評価するという側面もあるが、もちろん計画を持って臨むわけだ。戦略を練って臨むレギュラーシーズンとは少し異なると言えるだろう。フィールドの深いところにボールを投げる機会を得るために、そういうプレーを十分に確保したいと思っていた。繰り返しになるが、いくつか良い点はあったし、彼を試合に出せたのも良かった。いくつか学ぶこともあったし、これはそのための場だ」

最終的な結果は今すぐに警戒するほどのものではないとはいえ、ジョーンズ率いるチームが今回の試合に臨むにあたって持っていた計画や期待は、これ以上ないほど早く崩れてしまったと言えよう。

ジョーンズは最初のスナップで、テキサンズのコーナーバック(CB)デレク・スティングリーJr.の胸に向かって不用意なパスを投げた。このパスは相手に捉えられることなく地面に落ちたものの、ジャイアンツは得点を挙げられず、チェーンを動かすことすらできなかった。また、次のポゼッションでは運が味方せず、ジョーンズはセーフティで2点を失うのを防ぐためにエンドゾーンから慌ててボールを投げたが、テキサンズのセーフティ(S)ジェイレン・ピートリの手に渡ってインターセプトリターンタッチダウンを決められてしまい、2点どころか7点を献上している。

チーム公式サイトによると、ジョーンズは「悪い判断と悪い投球だった」と振り返ったという。

「ああいう状況では、エンドゾーンでタックルされると思うし、そこでのインテンショナルグラウンディングはセーフティになる。つまり、インテンショナルグラウンディングの可能性をなくすために、とにかく相手の足元に投げるようにしないと。もちろん、エンドゾーンでサックされるのは許されないことだ」

ジョーンズは次のチャンスで序盤に何度か勢いをつかむことができ、恐れることなく12ヤードのスクランブルにも成功した。しかし、ワイドレシーバー(WR)ジェイリン・ハイアットへのディープパスが内側に入りすぎてしまった結果、またしてもターンオーバーを喫している。そこでもチャンスを生かしたのはスティングリーJr.だった。

最初の5回のスナップで、ジョーンズはスリーアンドアウトとピックシックスに直面。第1クオーターを終えた時点でジョーンズとそのオフェンスは43ヤードしか獲得できておらず、2回のギブアウェイを喫していた。

ジョーンズは完全に調子が悪かったと言えるが、過去に犯してきたミスの特徴がいくつか現れていたとしても、プレーに鈍さが見られるのは予想されていたことだった。相手からのプレッシャーを感じたり、一貫した精度を身につけたりするには、実際の試合に出る必要がある。

ジョーンズは困難な状況を克服し、試合の前半で調整することができた。

27歳のジョーンズは第2クオーターの最初のドライブで3回のパスをすべて成功させて52ヤードを獲得。その中には、インターセプトを喫した1つ前のポゼッションと似た状況でサイドラインにいたWRダリウス・スレイトンに通した44ヤードのパスも含まれている。その2プレー後、ランニングバック(RB)デビン・シングルテリーが1ヤードのタッチダウンランに成功した。

ジョーンズはハーフタイムを迎える直前にハリーアップオフェンスを実行した結果、自身が参加した最後のドライブをフィールドゴールで締めくくっている。その過程で新人WRマリク・ネイバースに3回パスを通して40ヤードを獲得したのは印象的だった。

ジョーンズは「第2クオーターは全体的にプレーを実行し、ボールを前に進めることができたと思う。第2クオーターでの対応には満足している」と話している。

ジョーンズはパス18回中11回を成功させて138ヤード、インターセプト2回を記録し、2回のスコアリングドライブを演出した。ジャイアンツはジョーンズが下がってから得点を挙げられず、28対10で敗れている。

ひどいスタートを切った後に満足のいく成功を収められたわけではなく、批判的な人々はジョーンズがネイバースに通した4回のパスのうち半分は難易度の高いものであったことを指摘するだろう。しかし、ジョーンズは改善を見せ、落ち着いていた。

最も重要なのは、ジョーンズが健康な状態で試合を終えたことだ。

「体調は良い感じだ」と明かしたジョーンズは「本当に好調で、試合に出るのを楽しみにしている。ここまでサポートしてくれたすべての人に感謝している。手助けしてくれた医師やトレーナー、スタッフのみんなにね。試合に出るのは楽しかった。さっきも言ったように、完ぺきな滑り出しとはいかなかったけど、徐々に調子を上げていったし、俺の体調も良い感じだ」と続けている。

【RA】