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コマンダースが新人QBダニエルズをレギュラーシーズンの先発に指名

2024年08月20日(火) 11:04


ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【NFL】

ワシントン・コマンダースが現地4月25日から明確になっていたことを正式に発表した。つまり、ジェイデン・ダニエルズが先発クオーターバック(QB)となる。

現地8月19日(月)、ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルはダニエルズがシーズン第1週の先発を務めると宣言した。

クインHCとコマンダースはダニエルズが先発の仕事を務められるかを確かめる中で先発に関する話題を避けてきたが、23歳のダニエルズをドラフトで指名した時点で、すぐに新時代が始まることは明らかだったと言えよう。

クインHCはダニエルズの先発起用を発表した後、「こうなることは分かっていたが、どうなるかを見ながらワクワクしていたのだ」と報道陣に語った。

「つまり、彼があらゆる要点を押さえるのを見てきたし、彼は稀有なコンペティターだ」

ダニエルズは先発に関する話題に賢明に対応し、5月にはシーズン第1週の先発は“自分が決めることではない”と話していた。そして、実際にプレーして自らの実力を証明している。

月曜日、クインHCは公に発表する前に2024年NFLドラフト全体2位で指名したダニエルズを先発クオーターバックにすると本人に伝えていた。それは、地元メディアを含め、多くの人々が切望していた発表だった。

クインHCは笑みを浮かべながら「あなたたちはこの数週間、ものすごくプレッシャーをかけてきていた。それで早く言わないといけないと感じたんだ」と述べている。

「私も、あなたも、彼も分かっていたはずだ」

今オフシーズン、トレーニングキャンプにおいてもコマンダース攻撃陣の指揮を執ってきたダニエルズは、プレシーズンで印象的な活躍を見せている。プレシーズンで最初に直面した第3ダウンでプレーを変更し、42ヤードのゲインに成功する中で見せた自信は、ダニエルズが序列のトップにいることを際立たせていた。また、土曜日に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦で披露した堅実なプレーでは、もともと“競争”というほどのものは行われていなかったことを再認識させている。

競争がどれほどのものであったかにかかわらず、ダニエルズは喜んで応じてきた。

ダニエルズは月曜日に「人生ではすべてを自分で勝ち取らなきゃいけない。与えられるものなんてない」とコメント。

「DQ(ダン・クイン)や彼らがここで説いているのは競争であり、自分の立場を維持する権利を勝ち取らなきゃいけない。フィールド上でもポジションでも、自分の権利を獲得しなきゃいけないんだ。フィールドに出て競争することができたら、みんなが成長する。彼らが説いていることは、実際に守られている」

QBマーカス・マリオタは単純にダニエルズを補助するためにロースターにいる。ダニエルズに橋渡し役など不要だ。

大学での5シーズンで55試合に先発出場したダニエルズは、経験に乏しい新人選手ではない。確かに、他のルーキーと同様に成長痛は伴うはずだが、2023年にハイズマントロフィーを獲得したダニエルズは、すでに成熟していて即座に活躍できる状態だ。アリゾナ州立大学とルイジアナ州立大学(LSU)で、ダニエルズは1万2,750パスヤード、タッチダウン89回を記録してきた。そうした数字は“サイドラインから学ぶ時間が必要”な選手のものとは言えないだろう。

トレーニングキャンプとプレシーズンを迎えるにあたり、ダニエルズが攻撃コーディネーター(OC)クリフ・キングスベリーのオフェンスにどれほどなじめるかが最大の疑問となっていた。ダニエルズはプレシーズンでの短い出場時間で、その疑問に対する答えを堂々と示している。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の前回王者であるタンパベイ・バッカニアーズとのシーズン初戦は9月8日(日)に行われる予定だ。

【RA】