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QBチューンがカーディナルスのプレシーズン最終戦に先発へ、53人ロースターにQB3人が残留か

2024年08月23日(金) 12:14


アリゾナ・カーディナルスのクレイトン・チューン【AP Photo/David Richard】

アリゾナ・カーディナルスでは、カイラー・マレーのバックアップクオーターバック(QB)候補としてクレイトン・チューンが有力なようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話として現地21日(水)に報じたところによれば、チューンがデンバー・ブロンコスとのプレシーズン最終戦に先発し、デズモンド・リッダーも出場する予定だという。

この順番は、昨季にルーキーとして7試合に出場し、1試合に先発したチューンが、開幕戦のQB2になる可能性が高いことを示している。

ラポポートは、カーディナルスが最初の53人ロースターに3人のクオーターバック全員を残すこともあり得るとつけ加えている。

チューンはプレシーズン第2週のインディアナポリス・コルツ戦に先発し、31回のプレーで10回中8回のパスを成功させ、79ヤードを獲得。プレシーズン初戦では、ニューオーリンズ・セインツを相手に41回のスナップに参加し、24回中15回のパス成功で163ヤードとタッチダウン1回を記録している。

カーディナルスは3月にワイドレシーバー(WR)ロンデール・ムーアとのトレードで、アトランタ・ファルコンズからリッダーを獲得した。当時、不振にあえぐ両者のトレードは、新たなスタートを切る好機になると見られていた。しかしながら、ムーアは今月初めにシーズン終了となる膝のケガを負い、リッダーは職を失う危機に直面している。

マレーがプレシーズンの活動に参加していないため、リッダーがセインツとの試合で最初に先発を務めたが、27回のプレーによってパス9回中4回成功、43ヤード獲得と、冴えない結果に終わった。先週末に行われたコルツ戦では、18回のプレーで10回中6回のパスを成功させて71ヤード獲得と、わずかな改善が見られている。

チューンが攻撃コーディネーター(OC)ドリュー・ペッツィングのシステムに慣れていることが、オフシーズンにおいて優位に働いていた。その一方で、元3巡目指名選手のリッダーが追い上げると予想されていたが、今のところその差は埋まっていない。

今週末にデンバーで開催される試合は、2人のクオーターバックにとって最後のアピールの場となる。

カーディナルスとしては、最終的にマレーが全17試合に先発し、バックアップQBが誰であっても困らないという状況を望んでいる。しかし、マレーの最近の負傷歴を考えると、バックアップの保険は欠かせないだろう。

【R】