シーズン第1週が近づく中、シンシナティ・ベンガルズは現地26日（月）にワイドレシーバー（WR）ジャマール・チェイスと和解したかのように見え、ヘッドコーチ（HC）ザック・テイラーは報道陣に対し、スターワイドレシーバーのチェイスが今週中に練習にフル参加すると見込んでいるとまで語っていた。

そして、火曜日がやってきた。練習場に遅れて姿を現したチェイスは、そこに参加するのではなく普段着を着ており、解決したと思われた問題は再び不確実な状態に戻っている。

テイラーHCは練習後にそうした状況について触れ、月曜日は「早まって口を滑らせてしまった」と認めた。

おそらく、テイラーHCは野心的になりすぎたのだろう。いずれにせよ、チェイスは火曜日の練習に参加しておらず、その状態については日々の状況によるとテイラーHCは述べている。

明日はどうなるのか？　それは誰にも分からない。

テイラーHCは「毎日が新しい日だと思う。私たちは引き続き対処していくつもりだ」とコメント。

「明日がどうなるかを予想するつもりはない。結局のところ、ジャマールはこのチームにとって大きな意味を持つ素晴らしい選手であり、私たちは今後も日々の状況に対応し続けるだけだ」

チェイスは間違いなく、ベンガルズのオフェンスに欠かせない存在であり、ベンガルズがチェイスの断続的なホールドインを容認している主な理由はそれだ。単純に言えば、たいていの選手にこれほどの自由は与えられない。

しかしチェイスは、たとえケガをしていなくてもそうするだろう。それがチームの他のメンバーに影響を及ぼさないようにするのは、テイラーHCの役割だ。

この問題が気を散らすものになっているかと尋ねられたテイラーHCは「そうではない」と返答し、こう続けた。

「これは一度限りの状況であり、私が対処しなければならないことだ。繰り返しになるが、私たちは引き続き日々の状況に対応し続けるだけだ」

ホールドインしているチェイスは新契約の締結に重点を置いているが、ベンガルズは必ずしも次のシーズンを終えるまでにそれを実現させなければならないわけではない。もちろん、チームとしては早めに解決するのが賢明だが、チェイスは単純に、自分の最大の資産である健康を守りながら、有利に交渉を進めるための駆け引きをしているだけだ。

少なくとも外からは、チェイスの参加が不確実であることが問題を複雑にしているように見える。しかし、チェイスのチームメイトたちにどれほどの影響があるかを断言することはできず、仮に影響があったとしても、チームメイトたちがそれに気づいていない可能性もある。

とはいえ、テイラーHCは今後もこのようなことが起こるたびに、あるいはレギュラーシーズンが本格的に始まってから交渉が落ち着くまで、チェイスについて説明しなければならないだろう。

「これはすべて私たちが話していたプランの一部だ。つまり、これはそのプランの後半の段階に過ぎない」と述べたテイラーHCは「だが、日々の状況に対処し、明日がどうなるかを見守っていく、と言うのが自分にとっては賢明だと思っている」と続けている。

テイラーHCはこの問題について協力的な姿勢を示そうとしてきたが、チェイスは火曜日にそれを崩した。テイラーHCは今後、自身の発言を調整するのか、それともこれはすべて単なるプレシーズンの混乱に過ぎないのか、今後の展開を見守ろう。

【RA】