チャージャーズが「本気」であることを示すシーズンにしたいと語るLBボサ
2024年09月01日(日) 11:17ラインバッカー(LB)ジョーイ・ボサは8シーズンのキャリアを通して、良いときも悪いときもロサンゼルス・チャージャーズの一員としてプレーしてきたが、その中でチャージャーズがトップクラスのチームになったことは一度もない。
キャリア9年目を迎えるにあたり、ボサはそれを変えようとしている。
チーム公式記録によると、ボサは現地8月29日(木)に「とにかく試合に出て、ついにチームとして本気だと言えるようなシーズンをまとめ上げたいんだ」と語り、「いい年もあったけど、この何年かは多くのものを置き去りにしてきたような気がする」と続けたという。
ボサが指摘している通り、チャージャーズはボサが加入した2016年からこれまでの間に、2回プレーオフに進出してきた。それは、12勝4敗でレギュラーシーズンを終えた2018年シーズンと、ワイルドカードラウンドで悲惨な負け方をした2022年シーズンだ。
その間、5勝しか収められなかったシーズンが昨季を含めて3回あり、勝率5割前後で終えたシーズンが3回あった。
多くのシーズンは高い期待を寄せられながら幕を開けたが、実際には残念な結果に終わり、チャージャーズは常に真の優勝争いに加われないままとなっている。
そこで登場したのが、大学レベルとプロレベルの両方でチームを迅速に立て直してきたことで知られるジム・ハーボーだ。チャージャーズへの期待は、非常に高いわけではないものの、ハーボーがヘッドコーチ(HC)に就任したことで再び高まっており、ボサもロースター全体の態度の変化を感じている。
「とにかくワクワクしているし、楽観視していることを1つだけ挙げるのは難しい」と語ったボサは次のように続けた。「たくさんのエネルギーを持ってプレーしている気がするし、それは先週末にバックアップ選手たちを見ていても分かったと思う。それがディフェンス全体とかチーム全体にじわじわ広がっていると思う。とにかく楽しみにしているし、俺が一番前向きに考えているのは、自分たちが感じていることが本当かどうかを試して確かめることだ」
もちろん、ボサが最近感じたことの大半は、参加しながらではなく、観察しながら感じたことだ。
29歳のボサは8月4日に実施されたロサンゼルス・ラムズとの合同練習中に手を骨折し、手術が必要になったと認めた。このケガで3週間にわたって練習の欠席を余儀なくされたボサだが、現在は調子が良く、身体面の準備も整っていると報道陣に明かしている。
「間違いなく不運だったけど、全体的に見たら大したことじゃなかった」と話したボサはこう続けた。「すでに言ったように、この何カ月もの間、たくさんのレップスを重ねてきた。たった2週間でそれを失うことはない」
「復帰してみたら、どちらかと言うと体を休める期間になったし、脚への負担が減って、いくつかの部分が回復した。今は準備が整っている気がする」
今回のケガは一時的なものであり、すでに乗り越えているものではあるが、ボサの過去を振り返ると、注目に値すると言えよう。ボサは過去2シーズン、ケガに見舞われたことで合計14試合の出場にとどまり、それまで3シーズン連続で選出されていたプロボウルに選ばれなかった。2022年シーズン以降の通算サック数はわずか9回にとどまり、リーグで過ごした他の6年間のうち4年間の成績を下回っている。サック数が9回を下回ったのは2018年と2020年で、いずれもボサは数週間にわたって欠場していた。
とはいえ、ボサは健康であれば依然として一流のパスラッシャーであり、カリル・マックとのコンビは相手オフェンシブラインにとって恐ろしい存在となるだろう。
フィールド復帰を果たしたボサには、地区ライバルのラスベガス・レイダースと対決する9月8日(日)に向けて、フルスピードに戻るための時間がまだ残されている。
ボサは「この数日は素晴らしい練習が3回できて、動き回っていた」とコメント。「もちろん、コンディショニングには改善が必要で、そういったものは少し早く抜けてしまうけど、脚力やスピード、すべてのパワー、サイズはここ数週間で本当に安定している。もう1週間フルで練習できるから、これから見せる自分のパフォーマンスには自信がある」
間もなく、ボサをはじめとするチャージャーズの選手たちは、自分たちの評判をより良いものに塗り替えたいと願いながらシーズンを迎えることになる。
【RA】