バッカニアーズは「自分らしくいられる場所」とQBメイフィールド
2024年09月01日(日) 11:19クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドとタンパベイ・バッカニアーズの組み合わせは、まさに完ぺきなようだ。
チームに加入した最初のシーズンに、メイフィールドはバッカニアーズが9勝8敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区を制覇し、スーパーワイルドカード週末にホームでフィラデルフィア・イーグルスを下すのに貢献。そして、キャリアで初めてプロボウルに選出された。
今オフシーズン、メイフィールドは3年最大1億1,500万ドル(約168億1,358万円)の契約を結び、バッカニアーズ残留を決めている。メイフィールドは2023年シーズンに見せたプレーを踏まえると、契約が成立することに心配はなかったと明かした。
『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドによると、メイフィールドは「俺たちにとってはタイミングの問題だった」と語り、こう続けたという。「その瞬間には、取引を終わらせたいと思っていた。でも、何度かビジネス面の経験があって、悪い状況に陥ったこともあると、きちんと対応してもらいたいと思うものだ。だから、俺としてはちょっと気がかりではあったけど、心配はしていなかった」
「タンパで新しいスタートを切った2023年が基になっているのは分かっていたし、十分な実績が映像に残っているという自負もあった。自分が先発になることは分かっていたけど、他の人たちも同じように考えていたことも知っている。心配はしていなかったけど、タンパでやりたいと思っていた。文化を理解していて、自分らしくいられる場所だと心から感じていたんだ」
バッカニアーズで新たなスタートを切ったことで、2018年ドラフト全体1位で指名を受けたメイフィールドはキャリアで最高のシーズンを過ごし、パスヤード(4,044ヤード)とタッチダウンパス数(28回)、パス成功率(64.3%)でキャリアハイを更新した。
バッカニアーズの一員として2年目のシーズンを迎えるにあたり、メイフィールドは自分らしさを発揮できるようになっている。しかし、今オフシーズンには攻撃コーディネーター(OC)が変わった。昨季に攻撃コーディネーターを務めていたデイブ・カナルスがカロライナ・パンサーズのヘッドコーチ(HC)に就任したことで、リアム・コーエンが新OCとなっている。
マイアミ・ドルフィンズとのプレシーズン最終戦は、メイフィールドがコーエンOCのスキームでどのような活躍ができるかを初めて垣間見る機会となった。メイフィールドはパス3回中3回を成功させて54ヤードを記録し、ファーストチームのオフェンスをタッチダウンドライブに導いている。最初のドライブに参加した後、メイフィールドの出番は終わった。
現地9月8日(日)にワシントン・コマンダースとのシーズン初戦を控える中、NFLでは結果がすべてだということを理解しているメイフィールドは、次のように話している。
「正直、クオーターバックにとっては勝つことが一番大事だ。どうやって勝つかは関係ない。どんな形でも構わない。どんな形であれそれを成し遂げること、どんな形であれ過去の状態から自分たちを好転させることが、最も重要な部分なんだ」
【RA】