今季にどのような役割でも受け入れる準備ができているカウボーイズRBクック
2024年09月01日(日) 12:02不満が募る2023年シーズンと、長引くフリーエージェント(FA)期間を経て、ランニングバック(RB)ダルヴィン・クックは現地8月28日(水)に練習生としてダラス・カウボーイズと契約し、新たな居場所を見つけた。
29歳のクックは木曜日に、出場機会を得るまでの道のりはキャリアの大半で経験してきたものとは少し異なるが、自分に期待される役割が何であれ、カウボーイズのオフェンスに貢献したいと考えていると明かした。
「もちろん、これは自分にとって、素晴らしい組織に加わってフットボールゲームに勝つのを手助けする大きな機会だと感じている」と語ったクックは「周りやランニングバックルームを見渡すと、一緒に取り組んでフットボールをプレーできる仲間がたくさんいる」と続けている。
ミネソタ・バイキングスの一員として2019年から2022年にかけての4シーズンで試合平均18.5回のキャリーを記録してきた――そして、いずれのシーズンもプロボウルに選出されてきた――クックは、主力ランニングバックとしての経験が豊富だ。
14試合に出場して1,557ヤード、タッチダウン16回を記録した2020年にピークを迎えたクックは、2019年から2022年にかけて4年連続で1,000ランヤードを突破している。
しかし、2023年に不運に見舞われたニューヨーク・ジェッツに加入したクックは、出場機会が激減。レギュラーシーズンに出場した15試合で先発を務めたのはわずか1試合で、キャリー67回、214ヤードという記録にとどまっている。ポストシーズンにはボルティモア・レイブンズに加入したが、キャリー8回、23ヤードを記録しただけだった。
クックは「そうだな、いつもと違った。がっかりしたとは言いたくないし、多くのことを学んだ」と振り返っている。「俺は常に、物事を教訓として受け止めている。それが俺の受け止め方だけど、悪い感情とかそういうものはない。ただ、そこから成長するだけだ」
ここ数シーズンにわたる苦戦や年齢――ランニングバックとしては年長者の部類に入る――を踏まえて、クックは木曜日に、バイキングス時代に見せていた力を今も持ち合わせていると思っているのか、そして、それを新しいチームで発揮できるのかという質問を受けた。そうした懸念を断固として否定したクックは、「まだある。ここにある。まだ持っている」と強調している。
クックは練習生からアクティブロースターに昇格することを目標にしつつ、来る8年目のシーズンにそうした主張を証明しようとしている。しかしクックは、カウボーイズでの起用方法がバイキングス時代のそれとは大きく異なることを理解した上で、その挑戦に臨む見込みだ。
カウボーイズは2024年シーズンにコミッティーアプローチをとることを計画しており、システム内で主力ランニングバックとしてプレーする選手は決まっていない。エゼキエル・エリオット、リコ・ドウデル、ディース・ヴォーンの3人がスナップを分担する見込みだが、分担の程度はまだ明らかになっていない状態だ。アクティブロースターに昇格すれば、クックもそのローテーションに加わることになる。そうした変化を受け入れているクックは、次のように語った。
「ミネソタで過ごしていたときは、ダルヴィン、ダルヴィン、とにかくダルヴィンにボールを渡せって感じだった。今は少し調整が必要で、みんなをサポートして生産的になる、ということを考えている。準備は整えておくつもりだ」
「ジーク(エリオット)の周りにいると、彼から多くのことを学べる。彼は俺よりも年上だ。まだゲームを吸収している段階だ。若い選手たちからも学んでいる。このグループの一員として、互いに刺激し合っていけると感じている」
カウボーイズは今から約1週間後の9月8日(日)に、クリーブランド・ブラウンズとのレギュラーシーズン初戦を控えている。
【RA】