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WRブラウンの獲得は「とても簡単な決断だった」とコマンダースHCクイン

2024年09月01日(日) 14:58


ノア・ブラウン【AP Photo/Maria Lysaker】

ワイドレシーバー(WR)ノア・ブラウンがヒューストン・テキサンズからカットされたのは少々意外だった。

そのブラウンは今後、ワシントン・コマンダースにやや意外な恩恵をもたらす存在になるかもしれない。

ブラウンが先日、コマンダースに加入したことを受けて、ヘッドコーチ(HC)ダン・クインはブラウンのような競争心を持った選手がチームに加わることに胸を踊らせている。

クインHCはブラウンの加入について「ノアについて最初に思うことは、彼が闘志あふれるコンペティターであるということだ」とコメント。「彼は本当にフィジカルな選手だ。レシーバーとしてもスペシャルチームの一員としても優れた経歴を持っていて、素晴らしいチームメイトでもある。だから、彼をこのグループに加えられるとなったとき、コーチング側からすればとても簡単な決断だった」

クインHCは以前からブラウンと面識がある。ブラウンは2017年から2022年までダラス・カウボーイズでプレーしており、その最後の2シーズンはクインも守備コーディネーター(DC)としてカウボーイズに所属していたからだ。

ブラウンは2023年シーズンにテキサンズでレシーブ33回を記録したほか、レシーブヤード(567ヤード)とレシーブ平均ヤード(17.2ヤード)でキャリアハイを更新し、キャリア最高とも言える成績を残した。さまざまなケガに悩まされて10試合の出場にとどまったことを考えれば、それはなおさら印象的な結果だと言えよう。

クインHCから目に見えない資質を称賛され、それを裏付けようとしているブラウンは、コマンダースからどのような役割を任されても受ける準備ができている。

ブラウンは現地8月29日(木)に「オフェンスの考え方に関しては、すべての要素を少しずつもたらせると思う」と報道陣に語った。「俺はとても有効なパスオプションだ。ブロッキングではブロックできるし、スペシャルチームでの経験もある。どんな役割でも喜んで引き受けるつもりだ。貢献する準備はできている」

ブラウンとドラフト1巡目指名を受けた新人クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズは、時間を無駄にすることなく、ブラウンが練習に参加した初日に追加練習を行った。

「それはコーチとしては面白いことで、うれしくなるよ」とクインHCは述べている。「ジェイデンが私のところに来て“ノアを連れて行ってもいい?”と聞いてきた。それはまさに選手から聞きたいと思うような言葉だ。“今日から始められるのに、なぜ月曜日まで待たなければならないんだ?”ってね。ジェイデンはそういう考え方を持っているし、ノアが現状に追いつくためにできることを何でもするつもりだということも分かっていた。だから、驚きはなかった。彼らは素晴らしいコンペティターで、すでに取り組んでいる」

2024年NFLドラフトの全体2位で指名されたダニエルズは、ブラウンに良い第一印象を与えており、新しいターゲットを早く適応させることを目指している。

ブラウンは「彼については素晴らしいことしか耳にしていないし、今日はまさにその通りだと感じた。彼の進め方や、コントロールの仕方には感心させられる。追加の練習をしたいと思っていて、それを実現できた。正しい方向に進んでいくのが楽しみだ」と語った。

かつてドラフト1巡目で指名したWRジャハン・ドットソンをライバルのフィラデルフィア・イーグルスにトレードしたことで、コマンダースはWR陣の補強を必要としていた。ディヤミ・ブラウンがこの夏に優れたパフォーマンスを見せ、オラマイド・ザキアスと共にスロットで先発を務める可能性が高いと見られている中で、テリー・マクローリンが不動の1番手WRとなっている。とはいえ、ノア・ブラウンと新人のルーク・マカフリーがより大きな役割をかけて争う機会も十分にある状態だ。

そのため、テキサンズからカットされたブラウンが、コマンダースの主要な貢献者へと変貌を遂げる可能性はある。

【RA】