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ブラウンズがハンティントン・バンクと20年間のスタジアム権利契約を締結

2024年09月04日(水) 13:04


クリーブランド・ブラウンズの本拠地【Scott Boehm via AP】

新しいドーム型スタジアムの建設を検討しているクリーブランド・ブラウンズが、現在のスタジアム名を変更することになった。

現地3日(火)、ブラウンズはハンティントン・ナショナル・バンクと20年間の契約を締結したと発表。このパートナーシップには命名権も含まれている。湖畔にあるブラウンズのスタジアムは今後、“ハンティントン・バンク・フィールド”と呼ばれることになった。

ブラウンズは日曜日に2024年シーズン初戦としてホームでダラス・カウボーイズと対決する予定だ。

ブラウンズのオーナーであるディー・ハスラムとジミー・ハスラムは「オハイオ州のハンティントン・バンクと長期的なパートナーシップ契約を結ぶことができて感激している」と述べている。

「ハンティントン・バンクは長年にわたり高い評価を得ており、ここオハイオに根を下ろしながら、地域的にも全国的にも成長を続けている」

「地域社会への還元と教育に重点を置くことは、私たちの組織が共通して持っている多くの特徴のうちの2つであり、ハンティントンと協力してノースイースト・オハイオ、およびそれを超えてポジティブな影響を与えていくことを楽しみにしている」

「湖畔の新しい様子」

金銭的な条件については、すぐには明らかにされていない。

ハンティントン・バンクはオハイオ州コロンバスに本部を置いている。ハスラム家はMLSチームのコロンバス・クルーのオーナーでもある。

6万5,000人を収容できる湖畔のスタジアムは2023年に『FirstEnergy Corp.(ファーストエナジー)』との契約が終了した後、“クリーブランド・ブラウンズ・スタジアム”として知られていた。公益事業会社であるファーストエナジーがオハイオ州の議員に賄賂を支払っていたことを認めて以来、同社とNFLチームの提携は精査されている。

今回の新しいパートナーシップは、ハスラム家がチームをダウンタウンから移動させてドーム型のスタジアムを建設することを検討している中で結ばれた。チームは最近、24億ドル(約3,487億0,560万円)のドームをオハイオ州ブルックパークに建設する計画を発表。この提案には、商業施設やホテルも含まれている。

2012年からブラウンズのオーナーとなっているハスラム家は、新しいスタジアムと複合型エンターテインメント施設がスーパーボウルやファイナルフォー、音楽イベントといった主要イベントを都市に誘致することで、地域社会の発展と経済成長が促される可能性があると考えている。

現在のスタジアムでのリース契約は2028年シーズン終了後に満了となる予定だ。

クリーブランド市はそれらの計画に反発しており、ブラウンズの移転がダウンタウンに悪影響を及ぼすと主張している。市は1999年にブラウンズが拡張チームとしてリーグに復帰した際にオープンしたスタジアムの改修にかかる費用(11億ドル/約1,598億2,286万円)の約半分を負担することを提案している。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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