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ブロンコスとCBサーテイン二世が4年約138億円の契約延長に合意

2024年09月05日(木) 09:54


デンバー・ブロンコスのパトリック・サーテイン二世【NFL】

NFLで最高額の報酬を誇るディフェンシブバック(DB)が新たに誕生した。

現地4日(水)、コーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世とデンバー・ブロンコスが7,750万ドル(約111億2,092万円)の保証を含む4年9,600万ドル(約137億7,559万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報道。その後、チームがサーテイン二世との4年契約について正式に発表した。

サーテイン二世はタンパベイ・バッカニアーズのセーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.(2,102万5,000ドル/約30億1,700万円)やグリーンベイ・パッカーズのCBジャイア・アレクサンダー(2,100万ドル/約30億1,341万円)を大きく上回り、ディフェンシブバックの中で最高の年平均額(2,400万ドル/約34億4,390万円)を受け取ることになる。

2021年ドラフトの全体9位で指名されたサーテイン二世は、その体型と粘り強いカバレッジを武器に、瞬く間にNFL屈指のコーナーバックと評されるようになった。2022年にオールプロに選出されたサーテイン二世は、この2シーズンでいずれもプロボウルに選出されている。

サーテイン二世は身長約188cmという恵まれた体格を生かして大柄なワイドレシーバー(WR)に対抗できるだけではなく、その運動能力のおかげでスピードに優れた相手とも張り合うことができる。24歳のサーテイン二世はいかなるレシーバーとも互角に戦えるスキルを持つ、NFLでも数少ないコーナーバックだ。

ブロンコスがチームの基盤となる選手の1人であるサーテイン二世の契約延長を、先を見越して行ったのは賢明だと言えよう。サーテイン二世の契約期間は、2025年に行使される1,980万2,000ドル(約28億4,150万円)相当の5年目オプションを含め、あと2年残されていた。つまり、ブロンコスは少なくともあと1年、様子を見ることができたはずだ。しかし、ブロンコスはそうする代わりにサーテイン二世を今後6年間、チームにとどめることにしている。

ニューヨーク・ジェッツのCBソース・ガードナーが来オフシーズンに契約延長の資格を得るため、サーテイン二世の契約延長を先延ばしにしていれば、そのコストはさらに大きくなっていたはずだ。

サーテイン二世がCB市場の年俸を300万ドル(約4億3,049万円)引き上げたのは驚くべきことではない。サーテイン二世はそれほど優秀な選手だ。ワイドレシーバーの契約金額が急上昇している中で、パスキャッチャーを抑え込むことができるディフェンシブバックたちの価値が金額に反映されるのは、時間の問題だった。

サーテイン二世は年俸2,000万ドル(約28億6,991万円)の大台に乗った6人目のディフェンシブバックとなっている。一方、年俸2,000万ドル以上のワイドレシーバーは23人おり、そのうち12人は年俸が2,400万ドル以上だ。

【RA】