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49ersのWRピアソルを銃撃した10代の容疑者が殺人未遂を含む3件の罪で起訴

2024年09月05日(木) 10:42


サンフランシスコ・49ersのリッキー・ピアソル【NFL】

サンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)リッキー・ピアソルを銃撃した10代の容疑者が現地3日(火)に、殺人未遂、半自動火器による暴行、第2級強盗未遂の罪で起訴されたと、サンフランシスコ地方検事のブルック・ジェンキンスが声明で発表した。

未成年の容疑者は水曜日に少年司法センターで罪状認否を受ける予定だ。

州法により、ジェンキンスは未成年者を成人として起訴することができない。しかし、捜査の結果、この10代の容疑者が成人裁判所で裁かれるべきだと判明した場合には、事件を移管する裁定を下すよう裁判官に要請するとジェンキンスは述べている。また、今はまだその判断を下すには時期尚早だとつけ加えた。

サンフランシスコ警察のフランク・ハレル巡査部長が『San Francisco Chronicle(サンフランシスコ・クロニクル)』に語ったところによると、23歳のピアソルが土曜日の15時30分過ぎにユニオンスクエアの高級店での買い物を終えて1人で車に向かっていた際に、10代の容疑者は“高価な時計目当て”にピアソルに目をつけたという。

2人はもみ合いになり、17歳の容疑者の銃から発砲された弾がピアソルとその少年に当たり、少年は腕に銃創を負ったと警察は述べている。

関係者によれば、ピアソルは至近距離から胸を撃ち抜かれたとのこと。ピアソルの母親であるエリン・ピアソルはソーシャルメディアに、銃弾は息子の胸の右側を貫通して背中から出たものの、致命的な臓器の損傷は免れたと投稿している。

ピアソルは日曜日にサンフランシスコ総合病院および外傷センターから退院。ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチは火曜日に、ピアソルが月曜日にチーム施設に戻ったと明かした。49ersは月曜日にピアソルをNFI(非フットボール故障者)リストに登録することで、銃撃によるケガと、夏の間に行動を制限する要因となっていた肩のケガから回復する時間をピアソルに与えたとリンチGMは話している。

同じ病院に搬送された容疑者の容態は明らかにされていない。警察によると、容疑者の若い男はサンフランシスコから東に約97km離れたところに位置するトレイシー市在住だという。

容疑者はピアソルともみ合ったとされる場所から1ブロックほど離れたところで逮捕された。

リンチGMはフランク・ハレル巡査部長の妻で、銃声を聞いて駆けつけた最初の警官となったジョエル・ハレル巡査部長に感謝している。ジョエル・ハレル巡査部長は報道陣に対し、ピアソルに応急処置をして落ち着かせたと明かした。

ジョエル・ハレル巡査部長はピアソルのシャツで胸の傷を圧迫し、自分の野球帽を使って背中の弾痕に圧力をかけた。そして、自分は死ぬのかとピアソルに尋ねられた際には、冷静さを保つよう声をかけた。

火曜日、ピアソルの回復ぶりに驚嘆したリンチGMは次のようにコメントしている。

「彼は昨日より今日の方がずっと調子がいい。本当に、本当に奇跡的だ」

フロリダ大学出身のピアソルは2024年NFLドラフトの全体31位で49ersから指名された。49ersは現地9日(月)にニューヨーク・ジェッツとのマンデーナイトフットボールでシーズン初戦を迎える。

【RA】