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契約プロセスを「必要以上に複雑にしてしまった」と49erのWRアイユーク

2024年09月05日(木) 13:38


ブランドン・アイユーク【Perry Knotts via AP】

ブランドン・アイユークの契約騒動は、スターワイドレシーバー(WR)がサンフランシスコ・49ersに残留する形で幕を下ろし、本人もチームも望んだ結果に落ち着いた。だが、そのプロセスは決してスムーズではなかった。

8月29日に4年1億2,000万ドル(約172億4,400万円)の延長契約にサインして以来、初めて公の場でコメントしたアイユークは、「正直、最後の方は必要以上に複雑にしてしまった」と語った。

49ersの経営陣はアイユークをチームに残す意向を示しつつも、同時にトレードの可能性についても話し合い、アイユーク自身も他チームとの交渉を許可されていた。アイユークがSNS上で残したコメントや、正式なトレードオファーがあったことで、26歳のアイユークが本当に49ersに残りたいのかという疑念も一部で浮上した。しかし、アイユークは一度も気持ちが揺らぐことはなかったと明言している。

「金額のことだけなく、すべてを含めて、自分が何を望んでいるかははっきりしていた」とアイユークは『Associated Press(AP通信)』に語った。

「俺はここに残りたかったし、最終的にその通りになった。だから、今は満足しているし、プレーする準備もできている」

この大型延長契約を最終的に締結できた要因の一つは、アイユークが「物言う存在」として、1,410万ドル(約109億1,740万円)の5年目オプションを受け入れるのではなく、積極的に声を上げ続けたことだろう。

「黙っているべき時もあるけど、必要な時には声を上げるべきで、大切なのはバランスだ」とアイユークは言う。

アイユークが49ersのオフェンスにとって重要な存在であることに疑問の余地はなく、ヤード数を稼ぐ武器として、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの戦略におけるバランスを取る上で欠かせない選手だ。アイユークは2023年に75回のキャッチで1,342ヤードとタッチダウン7回を記録している。スタッツこそ他の高給取りのレシーバーほど派手ではないかもしれないが、その効率性は他の追随を許さない。

アイユークは7月にトレーニングキャンプに参加し、ミーティングには参加するものの、練習には加わらないというホールドインを行った。この決断は、シーズンが迫る中でチーム全体にとってぎこちない状況を生み出していた。

アイユークは当時の状況をこう振り返っている。

「つらかったさ。正直、それが一番つらい部分だったかもしれない。その時点でチーム全体を巻き込んでいたからね。毎日顔を出しながら、周りが練習着に着替えてフィールドに出ていく中で、俺は何もしない。かなりきつかった。でも、ミーティングには出席して、チームが進めていることにはちゃんと関わることができた。だから、少しぎこちない状況だったけど、最終的には必要な形で物事が進んだと思っている」

結果として、49ersは30年間手にしていないロンバルディトロフィーを再び目指し、チームの主力選手を維持することに成功した。

【R】