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NFL新キックオフルール導入で2024年開幕戦は9回のタッチバック

2024年09月07日(土) 10:32


キックオフ【Aaron M. Sprecher via AP】

おそらく、残るシーズン第1週はNFLが導入した新たなキックオフルールに“ダイナミックさ”を注いでいくことになるだろう。

ディフェンディングチャンピオンのカンザスシティ・チーフスとライバルのボルティモア・レイブンズが対戦した2024年シーズン開幕戦で、安全性を高めつつ、プレーに迫力を持たせることを目的に導入された新しいダイナミックキックオフルールが公式戦デビューを迎えた。

サーズデーナイトフットボールでは11回のキックオフがあり、うち9回がタッチバックだった。新ルールではタッチバックが25ヤードではなく30ヤードラインとなるため、オフェンス側にとっては5ヤード増える。

リターンした2本はいずれもチーフスによるものだったが、大きな流れにはつながらず、カーソン・スティールが最初の28ヤードを33ヤードラインまで進め、メコール・ハードマンが後半のキックオフで31ヤードを取ったものの、ペナルティを受けたため、19ヤード地点まで後退。第4クオーターに実現したレイブンズの2回のキックオフはいずれもタッチバックだ。チーフスの6回のキックオフはすべてエンドゾーンに到達している。

チーフス陣営がレイブンズのディフェンスを中央から崩して道を切り開こうとダブルチームするなど、2回のリターンでは可能性の片鱗を見たと言える。ただ、エンドゾーンに入ってばかりで、エキゾチックな形になる機会が少なすぎた。

開幕週の残る15試合ではNFLが変更前に認めていた「死に体のプレー」に華やかさが加わってくれればと願われる。それでも、初戦の収穫としては、とりわけ試合終盤になるとタッチバックの山を築く可能性がいまだに高いということだ。