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ジャガーズ戦の前に拘束された理由は“見当もつかない”とドルフィンズWRヒル

2024年09月09日(月) 10:52


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Rebecca Blackwell】

現地8日(日)、マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルはレギュラーシーズン初戦に向けてハードロック・スタジアムへ向かう途中に警官に拘束されて手錠をかけられた理由について“見当もつかない”と報道陣に語った。

ヒルはジャクソンビル・ジャガーズ戦を終えた後に報道陣に対応。ドルフィンズが20対17で勝利したこの試合で、ヒルはキャッチ7回、130ヤードを記録したほか、試合後半には80ヤードのタッチダウンを決めるなど、中心的な役割を果たした。しかし、メディアセッションはドルフィンズが軽微な交通違反と説明した朝の出来事――ヒルが拘束され、手錠をかけられた――に関する質問から始まっている。

ヒルは「今も理解しようとしているところだ」と語った。

フロリダ州マイアミ・デイド警察のステファニー・V・ダニエルズ署長は日曜午後に声明を発表し、今回の出来事に関する内部調査を開始したことと、調査が行われている中、関与した警官の1人が休職処分を受けたことを明らかにした。

警官が休職処分を受けたことを知らされた際に、ヒルは「それが、君たちが知りたいことをすべて示しているはずだ」と報道陣に話している。

また、ヒルは今回の出来事から自分自身とマイアミ・デイド警察の両方にとって良い結果が得られるよう、自分のプラットフォームを活用できるようになることを望んでいるとも語った。

日曜朝の出来事に関与したドルフィンズの選手はヒルだけではない。チームメイトのディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルは試合後に『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウォルフに対し、スタジアムに向かう途中で“状況の緩和”を図ろうとして立ち止まった際に自分も手錠をかけられたと明かしている。

キャンベルはウォルフに「初めてのことだった」とコメント。「このゲームに17年も関わっていると、初めてのことにはあまり出くわさない。でも、タイリークが逮捕されるところを見て、俺はただ大丈夫なのかを確認して、状況を緩和させたいと思っただけ。警官は何か思ったのか、俺に手錠をかけてきた。だから、俺は自分自身にこう言い聞かせた。“落ち込むな。とにかく集中だ。気を散らさずに、準備してきたことをしっかりやって、前に進んで試合に勝つんだ”ってな」

試合後、チームメイトが自分を支えてくれる姿を見ることができたのは大きな意味があると報道陣に語ったヒルは、次のように強調している。

「あの状況でチームメイトが俺をサポートしてくれて本当にうれしかった。孤独に感じていたからね。彼らが駆けつけてくれたときに、今年のチームは本当に素晴らしいと実感できた」

NFLネットワークのトム・ペリセロは日曜日に、リーグはヒルとキャンベルが手錠をかけられたことについてドルフィンズと連絡を取り合っているものの、現時点でこれ以上のコメントはないと報じている。

【RA】